なんちゃって糖質制限 | 美容トピックス

「美味いものは糖と脂質からできている」といったようなキャッチフレーズのテレビCMがあったと思いますが、その美味いものを完全に断ってダイエットするのはなかなかツライものがあります。

ツライとなかなか長続きせずに、ダイエットに挫折してしまうということもおこってきます。

糖質制限はダイエットではなく、てんかんの治療食がベース

『糖質制限食』というと、まずはダイエットを連想する人もいると思いますが、糖質制限食はもともとはダイエットのためのものではなく、『ケトン食』がベースになっています。

この『ケトン食』というのは、てんかんの治療食として考案されたものです。

人間の体は、糖質の摂取が少なくなると、生命を維持するために脂肪を分解してケトン体を作りだし、それを脳のエネルギーにしていきます。

このケトン体を脳のエネルギー源として利用している状態だと、てんかん発作が減少するケースがあることから、てんかんの治療食として、ケトン体食が考案され、実施されたりしています。

また、糖質制限食というと、糖質を制限することで、血糖値の上昇を抑え、蛋白質中心の食事とするとことで、急激な血糖値の上昇を避けることができます。

このため、糖質制限食は、糖尿病の治療やメタボリックシンドロームなどに用いられています。

糖質制限は良いのか悪いのか

糖質制限といっても、意見がいろいろあります。

血糖値を上昇させる糖質は、徹底的に摂らないようにすべきというかなり厳格な意見がある一方で、糖質はエネルギー源となるものなので毎食摂るべきものという意見まであります。

糖質制限を徹底的に厳格に行うという意見では、米やパン、麺類といった主食はまったく摂らず、肉ばかり偏って食べるといったケースもあるようです。

糖質は、過剰摂取すると血糖値や中性脂肪の値を上昇させるので、過剰摂取はすべきでないでしょう。

確かに、糖質を制限すると血糖値や中性脂肪の値は下がってきます。

しかし、糖質は大切なエネルギー源なので、蛋白質とのバランスを考え、適切に摂ることが大事だと思います。

例えば、米やパン、麺類といった主食はまったく摂らず、肉ばかり偏って食べていると、確かに血糖値や中性脂肪の値は下がってくると思いますが、アラキドン酸を多く含む肉ばかり食べていると、かえって動脈硬化のリスクが高まってしまうことにもなりません。

肉ではなく、EPAなどを多く含む魚を多くとるというなら、また違ってくるかもしれませんが、人間は古くから米や小麦を主食として長い歴史を紡いできたわけですから、あまり極端なことはオススメできません。

なんちゃって糖質制限で無理なくダイエット

そこで、米やパンといった主食の量を、今までの2/3に落とす「なんちゃって糖質制限」もダイエットの1つの選択肢になるかと思います。

いわば、腹七分目といったところになるので、無理なくダイエットを続けることができるでしょう。

1食の主食の量を2/3にするもよし、1日のうち1食は主食を抜くというやり方でもいいかもしれません。

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