1月26日は、美容関連で言うとコラーゲンの日だそうです。
コラーゲンとは
コラーゲンは今や弾力のある美しい肌に欠かせない成分として化粧品に使用されているほか、健康食品や医療分野にも幅広く利用されています。
コラーゲンと言えば、人間をはじめとした動物の体内に最も多く含まれているタンパク質です。
人間の身体はその約20%がタンパク質からできていますが、その3分の1はコラーゲンなのです。
ではコラーゲンはどこにあるかいうと、皮膚をはじめ筋肉、内蔵、骨、関節、目、髪といった具合に、あらゆる組織に存在し、細胞と細胞を結びつけて支えるという重要な役割を果たしています。
皮膚にしぼってみると、内層成分で、真皮に存在する丈夫なタンパク質である膠原繊維が、コラーゲン繊維です。
皮膚の真皮について言えば、水分を除いてしまうと、約75%はコラーゲン繊維でできています。
コラーゲン繊維という網状のネットワークをつくることで、真皮の細胞を規則正しく整列させ、しっかりと支えることで皮膚に弾力を与えています。
コラーゲン繊維の働きは、外から衝撃が加わったときに、その丈夫なタンパク質の繊維で身体を保護するという以外に、皮膚にしなやかさと弾力を与えてくれます。
したがって、コラーゲン線維は肌にハリを与えてくれる重要な因子であるといえますが、加齢であったり、紫外線、喫煙、過労などによって活性酸素が発生し、酸化が進むことで、変性し減少していき、肌の弾力が失われていってしまいます。
結果、これがシワやたるみの原因にもなっていきます。
なぜ1月26日がコラーゲンの日となったのか
1・2・6 ・・・ どうも語呂合わせではないようですが、それではどうして1月26日がコラーゲンの日なのでしょうか。
時は1960年までさかのぼります。1960年の1月26日に、コラーゲンが化粧品などに広く使われるきっかけともなったコラーゲン可溶化技術の特許が出願されました。
これを記念して1月26日がコラーゲンの日となったのです。
コラーゲンの可溶化技術って、すごいことなの?
コラーゲンの日制定のもととなったコラーゲンの可溶化技術とはいったいどのようなものなのでしょうか。
実は、コラーゲンの可溶化技術により、コラーゲンがいろいろな分野で応用利用されるようになっていったと言っても過言ではないのです。
コラーゲンは、難溶性で非常にデリケートなタンパク質ですので、本来の形で取り出すことは難しいとされていました。
コラーゲンの可溶化技術ができるまでは、コラーゲンは加熱してゼラチンにしないと取り出せなかったのです。
コラーゲンの可溶化技術では、タンパク質であるコラーゲンを可溶化するためにタンパク分解酵素を用いて、コラーゲンを溶けた状態で取り出すことに成功しました。
コラーゲンは、特殊なコラーゲン分解酵素以外のタンパク分解酵素では分解されないため、このコラーゲン分解酵素による可溶化技術の開発は、その後のコラーゲンの利用を大きく発展させていくことになりました。