なぜ薄毛・抜け毛は起こるのか | 美容トピックス

薄毛・抜け毛のメカニズムを考えることは、はげ(ハゲ)を予防したり、太く丈夫で脱毛しにくい髪を育てるのにも役に立ちます。

そこで薄毛・抜け毛のメカニズムを考えてみましょう。

薄毛・抜け毛とヘアサイクル

ヒトの髪の毛は生まれた時に決まっていて、約10万本あり、これがそれぞれ一定の寿命で成長した後に自然と抜けて、再びその毛穴から新しい髪の毛が生えてきます。

このサイクルが『ヘアサイクル』になります。

薄毛・脱毛の主な原因は、男性ホルモン関与によるジヒドロテストステロンによる毛乳頭細胞の機能低下、毛根部分の新陳代謝の低下、ストレス、ふけや栄養・血行不良による頭皮環境の悪化、薬などによる副作用、遺伝などがあげられます。

ハゲていくのはヘアサイクルの乱れが大きく関連していて、薄毛・抜け毛はヘアサイクルが短くなっていくことによって起こります。

通常、ヘアサイクルは、古い髪の毛が抜け新しい毛が生えて成長していく2~6年間の成長期、毛包が小さくなり髪の毛が成長しなくなる退行期、そして2~3週間の退行期を経て3~4ヵ月の休止期に入っていきます。

薄毛・はげの場合は、このヘアサイクルが乱れ短くなってしまっています。したがって髪の毛が十分成長する前に抜けてしまうのです。

どうしてヘアサイクルが短くなるのか

薄毛・抜け毛の原因は、ヘアサイクルが短くなるということですが、それではどうしてヘアサイクルが短くなってしまうのでしょうか。

ヘアサイクルが短くなってしまう理由を大きく分けると、頭皮環境の悪化とジヒドロテストステロンの働きによるものに分けることができます。

頭皮環境が悪化することにより、血行不良となり毛根にある末梢毛細血管の血流量が減少し、毛母細胞が栄養不足になったり、ふけ等が毛根の新陳代謝に悪影響を及ぼします。

そして髪の毛の成長に異常をきたすようになり、薄毛やハゲの原因になってしまうのです。
また、ふけが多くでることにより毛穴をふさいでしまいます。

そこに細菌等で分解された分解物がたまり頭皮を刺激して痒みや炎症を起こして、毛が抜けていく原因になります。

ジヒドロテストステロン

ヘアサイクルを短くし薄毛や抜け毛を引き起こす原因はいろいろありますが、一番大きな原因の一つとされているのが、ジヒドロテストステロンです。

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンから酵素の働きで生成しますが、ジヒドロテストステロンは直接作用するのではなく、受容体とくっつくことでヘアサイクルが短くなる命令が出されて薄毛や抜け毛となってしまいます。

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