髪の分けを左右逆にしただけで、ずいぶんとイメージが変わったなと感じたことがある人も多いと思います。
つむじはヘアスタイルを考えるとき、分け目をどこにもってくるかを考えるときに、重要な要素になるのです。
人間にはなぜ「つむじ」があるのか
つむじは、基本的には頭頂部に1つだけですが、まれに2つ以上つむじがある人もいます。
また、つむじの位置は人によっても違います。
つむじがあることによって、髪の毛は頭皮からまっすぐ生えていかず、斜めに生えていき、人間の髪は一定の方向に流れるようになるのです。
胎児のとき、体の成長、特に皮膚の成長は体幹を中心に回転しながら成長していきますが、そのためにねじれが生じてきます。
髪の毛も頭頂部からお尻側に向って真っすぐに伸びていくのですが、この回転しながら成長していく過程で、頭頂部にも渦ができ、つむじになっていくと考えられます。
「つむじを曲げる」と「つむじ曲がり」
「つむじ」を使った言葉というと、「つむじ曲がり」という言葉を連想する人が多いと思います。
これとは別に、「つむじを曲げる」という言い方もしたりしますが、微妙にニュアンスが違っています。
『つむじを曲げる』は、気分をそこねて、わざと素直でない態度をしたり、意地悪く反対して従わないというような時に使われます。
一方、『つむじ曲がり』は、ひねくれた性格という意味で『へそ曲がり』と同じような意味で使われます。
『左巻き』も、ひねくれ者というような意味で使われますが、世界的には、つむじが右巻きの人は80%と多くなっています。
しかし日本人は、左巻の人の割合が非常に多く、48%といわれています。
また、まれですがつむじを2つ以上持っている人がいるのですが、2つ以上つむじがある人の割合は7%、3つ以上つむじがある人は1.5%程度と言われています。
つむじと分け目
まずは、つむじが左巻きか右巻きかをチェックします。
つむじが左巻きの人の場合、左分けをすると自然な髪の流れにそっているので、髪全体にまとまり感がでて、大人の女性というイメージになります。
分け目をオーソドックスな6:4の位置から8:2ぐらいにずらすと、髪の毛が目元をかすめるような感じになり、女性らしく大人っぽい感じがでてきます。
さらにつむじから斜め前に神が下りてくるので奥行き感が出てきて、立体感が生まれます。
逆に、右分けをすると、髪の流れに逆らうようになるので、髪の根元が立ち上がり、ラフさが生まれナチュラルでボリューム感がある感じに仕上がります。
さらに、分け目を8:2ぐらいにすると、ボリューム感がしっかりと出てくるので、髪がペシャとなってしまうという人などは、一度この分け目で試してみるのもいいかもしれません。
つむじが左巻の人の場合の話をしてきましたが、右巻きの人は、これとは逆に右分けだとまとまり感がでてきて、左分けだとボリューム感がでてきます。
つむじに沿った方向に分けるとまとまり感、逆らった方向にわけるとふんわりボリューム感がでます。
またセンター分けをすると、左右同じボリュームの髪が顔まわりを包み込むような形になるので、清楚でしっかりしてる人というイメージになってきます。