シャンプーやコンディショナーではくせ毛は直せない | 美容トピックス

くせ毛が気になっているという人もいると思いますが、クセ毛が直るという化粧品のコピーなどを目にした人もいると思います。

くせ毛とは

くせ毛とは髪の毛にくせが出ることによって、ハネたり、うねりが生じてしまうものを言います。

一言でくせ毛といっても、縮毛・連珠毛・捻転毛・波状毛があります。

縮毛は、かなり強くちぢれているおので、パサつきやすいのが特徴です。

連珠毛は、髪が連珠をつないだように髪の毛が太くなったり補足なってりしています。

一見ストレートにも見えるのですが、1本1本触ってみると凸凹しているのが特徴で、細くなった部分から切れやすくなっています。

捻転毛も、一見ストレートに見えますが、髪が紐や縄のようにねじれた状態になっています。

波状毛は、一定の感覚で波のように細くなっていて、雨が降ると髪の毛が広がってしまったりしやすくなります。

なぜ、くせ毛になるのか

くせ毛には、遺伝的要因と、後天的要因があります。

遺伝によるものは、もともと髪内部の水分バランスの方よりや毛根の形などがもともと曲がっているといったことから、くせ毛になっています。

後天的な要因としては、ホルモンバランスの乱れ、シャンプーなどの成分のつまり、頭皮や髪の乾燥、ストレス、ダイエット、加齢などがあります。

適切なヘアケアをしてくせ毛を防ぐということも大切です。

頭皮にやさしいシャンプーを使い、お湯の温度は37~38℃とぬるめで刺激を少なくします。

予洗いを1~3分間しっかりと行い、優しい洗浄力で保湿力高めのシャンプーを使うようにします。

洗うときは、頭皮をマッサージするようにやさしく洗い、なるべく髪の毛同士はこすらないようにし、洗髪後はしっかりと約3分間すすぎます。

くせ毛は、髪内部のアミノ酸のシステイン結合がゆるんでくるために現れます。

例えばパーマでは、髪の蛋白質であるケラチンは、システイン結合により立体構造が保たれているわけですが、このシステイン結合を一旦切断した後に、再び繋げることで髪にくせをつけていきます。

髪は、水素結合、イオン結合、システイン結合、ペプチド結合によって結びついていますが、水素結合は最も弱い結合で、髪が濡れたときに柔らかくなるのはこの水素結合が関与しています。

イオン結合はpHの変化によって切れる結合で、弱酸性のシャンプーが髪にやさしいといわれるのは、髪のpHが弱酸性のためこのイオン結合が変化しないのです。

システイン結合は、ケラチン内部のイオウが関与した強力な結合で、パーマの時は還元剤を使ってこの結合を切断します。

ペプチド結合は、システイン結合よりも強力な結合で、切断すると戻らず、切れ毛や枝毛になります。

化粧品でクセ毛は直せない

シャンプーやコンディショナーでくせ毛を直すという謳い文句で発売されているものもあります。

配合成分は、毛幹に浸透し、ダメージを修復し、もろくなった髪を補強して、ストレートヘアになるような広告がありますが、蛋白質を配合したからといって、それが毛幹無いに浸透するわけではありません。

ただ髪に配合された蛋白質がついているにすぎず、配合成分が毛幹内に浸透し、髪を補強するものではないのです。

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