化粧品にも食品にも使われるバニラ | 美容トピックス

バニラは、メキシコ東南部から中南米の熱帯地方に分布するラン科のつる性植物で、マダガスカルが世界の総生産量の6割を占めています。

化粧品へはひと工夫

バニラというと、香気のあるバニリンの原料として知られていますが、そのまま使えるというわけではありません。

バニラの未熟果実を収穫して、発光熟成工程が必要になってきます。

収穫した未熟果実の莢(さや)を採取してから熱湯にさっと漬け、昼間は天日干しをして、夜は缶などに密閉して毛布で保温します。

翌日は、また太陽の下で天日干し、夜は密閉保温という作業を毎日毎日2~3週間繰り返すことでゆっくり発酵・熟成させていきます。

この工程は、キュアリングと呼ばれ、工程が進むにつれて、緑色だったバニラの莢は、 徐々に茶色になっていき、最終的にはこげ茶色の柔らかい紐のようなバニラビーンズ(vanilla beans)になります。

成分的には、キュアリングの過程でグルコバニリンが分解されることで、香気成分のバニリンとなり、バニラエッセンスやあbニラオイルといった矯味矯臭剤として、香水や煙草、お菓子などに用いることができるようになります。

バニラの人気でやわらかく甘い香りの正体

バニラの原産地は中央アメリカで、16世紀にスペインに持ち込まれヨーロッパ全土に広がりました。

スペイン軍が1520年、メキシコを征服した時、兵士が現地のアステーカ王が飲んでいたチョコラ―トという飲み物の美味しさに驚き、バニラとカカオの実をスペインに持ち帰ったと伝えられています。

チョコラ―トは、カカオの実とコーンパウダーを、バニラの粉末やハチミツで味付けしたものでした。

莢(さや)のことをスペイン語で「バイナ」と言いますが、それが転じて「バニラ」になったと言われています。

天然のバニラには数百種類の成分がありますが、あの特有の風味や香味は主にバニリンvanillinによるものです。

バニラには、他に、pアニスアルコールアニスアルデヒドなどのフェノール類、脂肪分や灰分があります。

バニリン以外の香気成分としては、フェランドレンリナロールが知られています。

バニラアイスの作り方

材料は、6人分で牛乳 200mL、バニラビーンズ 1/2本、卵黄 3個、砂糖 80g、生クリーム 200mLになります。

鍋に牛乳とバニラビーンズを入れて温めます。

ボウルに卵黄と砂糖を入れて混ぜ、牛乳を少しずつ加えながら混ぜたら、鍋に移し、とろみがつくまでかき混ぜながら煮ます。

あら熱をとってから、大きな容器に移して、冷蔵庫で冷やします。
表面がかたまりかけたら、八分立ての生クリームを入れてよくまぜ、再び冷蔵庫に入れます。

2~3回取り出して、空気を入れるようにかきまぜて、冷やし固めます。

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