粧工連なのか、粧工会なのか | 美容トピックス

昔は、『粧工連』という言葉をよく目にしていましたが、最近では『粧工会』という言葉をよく目にします。
いったいこの2つはどう違うのでしょうか。

日本化粧品工業連合会

日本化粧品工業連合会は、英名はJCIA:Japan Cosmetic Industry Association となっていて、1952年7月24日に設立された化粧品製造業者によって設立された全国団体です。

東京化粧品工業会、近畿化粧品工業会、中部化粧品工業会の三つの工業会が統合されて、業界団体として各関連企業に対して、関係官公庁からの情報を迅速に伝達したり、さまざまな講習会や研修会を開催するなどのサービスを行ってきました。

また、欧米などとともに、化粧品に関する諸問題を検討してきた組織でもあります。

日本化粧品工業会

日本化粧品工業会のホームページ https://www.jcia.org/user/ で沿革があったので見てみると、次のように書いてあります。

『1959(昭和34)年7月24日に設立された「日本化粧品工業連合会」は、東京化粧品工業会、中部化粧品工業会、西日本化粧品工業会の地域3工業会によって構成されておりましたが、2023(令和5)年4月1日に地域3団体の傘下会員が直接参画する新統一団体(日本化粧品工業会)に改組しました。』

英名はそのまま、JCIA:Japan Cosmetic Industry Association のようです。

2021年10月に東京化粧品工業会、中部化粧品工業会、西日本化粧品工業会のいわゆる地域3団体と日本化粧品工業連合会の会員によって署名が行われ、合意確認書に基づき、日本化粧品工業会が2023(令和5)年4月1日に誕生したというわけです。

日本化粧品工業会の役割

基本的には、日本化粧品工業連合会が担ってきたことは、そのまま引き継ぐという形になっていて、自主基準やガイドラインも管理されていくことになります。

日本では、『古事記』『日本書紀』などの記述によると、古墳時代の埴輪の顔色彩色から赤色顔料を顔に塗る風習があったといわれています。

現代の化粧というと、戦後、欧米のメークアップ化粧品が一般に注目され、関心が集まりはじめ、しだいに化粧のポイントがアイメークと口元を強調する傾向に移っていきました。

その後、学生や20代の女性中心にサーファールックや太い眉が流行したり、いろいろと流行を経て、個性的なメークアップや爪を美しく装飾するネールアート、機能を持つスキンケア製品や、美白などの薬用化粧品が注目されてきています。

新型コロナ禍を経て、いろいろと世の中が変わっていく中で、化粧品業界も、粧工連から粧工会に改組されています。

メイク・化粧の流行もさることながら、業界の移り変わりもいろいろと目まぐるしくなってきています。

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