夏、ジメジメと蒸し暑い日々、汗も気になりますが、こうした夏を乗り切る方法はいろいろあります。
ヒンヤリとしたアイスクリームを食べる、冷蔵庫でキンキンに冷やしたビールをカーーーーーッと飲み干す、プールなどで泳ぐ、扇風機に当たり風鈴の音とともに川のせせらぎを聞くといったように、いろいろな五感を通して、冷涼感を味わうことができます。
そんな中で、アロマの力を使って暑さ対策をしようというのが、夏アロマになります。
夏アロマは香りで涼しさを感じる
アロマもいろいろ種類がありますが、冷涼なイメージがあるアロマと言えば、多くの人がペパーミントをあげるでしょう。
ミントの主成分でもあるl-メントールは、パップ剤や、口中清涼剤などにも冷涼成分として配合されています。
肌に塗れば、スーッとした冷感を感じますし、食べても口の中にスゥーっと冷涼感が広がります。
体感温度を4℃も下げるペパーミントの冷涼感
ミントは冷涼を感じるアロマですが、その実力はミントの香りを嗅ぐだけで、体はひんやり涼しさを感じます。
香りを嗅がない状態で水温28℃の水に手を入れて感じる体感温度と、ペパーミントの香りを嗅いだ状態で水温32℃の水に手を入れて感じる体感温度は同レベルであると言われています。つまり、ペパーミントの香りを嗅ぐことで体感温度が4℃も下がるということになります。
熱帯夜にペパーミントアロマを部屋にスプレーすると、体感温度を下げてくれます。
人に向かってスプレーしないようにし、家具や衣類はシミになる可能性があるので注意します。
また精油の原液を直接肌に塗ったり、そのまま飲んだりといったことはしないでください。
目に入らないように注意します。
スプレーの作り方
ペパーミントアロマを5滴ほど無水エタノール5mlに溶かします。さらに精製水を45ml加えて稀釈します。
これをスプレー容器に移して、使用する際にスプレーします。
なぜミントを冷涼と感じるのか
ミントの主成分はl-メントールということでしたが、実は人の体には、冷感を感じる冷感受容体がありますが、この冷感受容体は通常は温度の変化を感じることができるようになっています。ところが、この冷感受容体は、温度の変化とともにメントールについても感じることができるようになっています。
ミントに含まれているl-メントールが、体の冷感受容体に結合することによって、冷感受容体が低温刺激に対して敏感になるようになっています。
扇風機+ミント
ミントの精油があれば、ティッシュなどをリボン状に切って、そこに1~2滴つけます。ミントの精油をつけたリボン状のティッシュを扇風機に貼りつけたり、結びつけたりしますが、こうすることによって、扇風機からの風にのって爽やかなミントの香りが漂ってきて冷涼感を感じられます。
くれぶれも、ティッシュでつくったリボンが扇風機に絡まないように注意してください。
ミントのアイスタオル
洗面器にお水を張ってから、そこにミントの精油を1~2滴垂らします。
そして、そこにタオルを浸し絞ってから冷蔵庫へ入れます。
外から帰った時や、お風呂上りにひんやり冷たいミントのアイスタオルが楽しめます。
タオルを水に浸して絞るだけでも十分冷たいのですが、そこにミントを加えることで、より冷涼感がアップします。