美容に関する色という要素 | 美容トピックス

美を追求するというのは、いわば人間の本性ともいえる部分で、メイクアップ化粧品は、人に色彩を与えることによって肌の色を整えたり、美化します。

色については、色彩学をはじめ、色を測定する測色機の進歩などもあり、化粧品の商品開発にも大きく貢献しています。

色と光

可視光線は、光の中で肉眼で感じられる波長部分になっています。

可視光線より長い波長であれば赤外線、短い波長であれば紫外線となりますが、可視光線はおおよそ400~760nmの波長になっています。

太陽光線が無色なのは、いろいろな波長の光がほぼ等量集まっているために、無色に感じているのであって、太陽光をプリズムに通すと、その中の波長の光が分光されて、といういわゆる虹色に分かれて見えます。

人間の目の網膜には、桿状体と錐状体という2種類の視細胞があります。

桿状体は暗い条件で明るさに対する視覚をもつ一方、錐状体は明るい状態で働いて色に関する知覚を持っていて、青・緑・赤の3種類の受容細胞があります。

色の三属性とは

画像編集ソフトなどを使っていると、色の着色などで、『色相(hue)』、『明度(value)』、『彩度(chrome)』という3つのパラメーターなどが
あったりしますが、この3つがまさに『色の三属性』と呼ばれるものです。

色相は、赤・黄・緑・青・紫といったように色の系統を表すもので、波長によって決定されます。

色相をもたない色として、無彩色(achromatic color)というものがあり、つまり光を分光せずに吸収または反射によって生じる白色ー灰色ー黒色になります。

明度は、物体表面お反射率が多いか少ないかの尺度で、平たく言えば明るさの度合です。

明度が高ければ明るく、明度が低ければ暗くなります。

彩度は、色の鮮やかさの度合いで、彩度が高いと鮮やかな色になり、彩度が低いとくすんだ色になります。

ちなみに、人間の目は、色相、明度、彩度のちがいによって、数百万種の色を識別できると言われています。

ファンデーションの色、化粧肌の色

人間はいろいろと個人差があり、素肌の色についても、個人により異なるばかりか、同じ人であっても季節や健康状態によっても変化してきます。

肌色は、肌の中のメラニンやヘモグロビンなどによる光の吸収と、肌の光の透過の相乗作用によって決まってきます。

注意したいのは、ファンデーションを塗った化粧肌の色は、素肌とファンデーションの混合色であるという点であり、ファンデーションの外観色とは異なってくることです。

これはファンデーションのカバー効果や塗布の仕方、塗布量によっても変わってきます。

だからこそ、ファンデーションの色を選ぶ時には、その製品の外観色だけでなく、実施に自分の肌に塗布して選ぶことが大切ということになるのです。

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