美肌のカギをにぎる角化細胞とメラノサイト | 美容トピックス

肌の表面はケラチノサイトと呼ばれる角化細胞で占められています。

見た目の肌の美しさに大きく影響を与えているのが、このケラチノサイトと呼ばれる角化細胞になります。

シミに大きな影響を与えているのが、色素細胞とも呼ばれているメラノサイトです。

角化細胞(ケラチノサイト)

角化細胞は、表皮の一番下の基底層で生まれます。

基底細胞、有棘細胞、顆粒細胞と、日々形を変えながら、皮膚の底から表面の方へ押し上げられ、最終的には角化細胞となり肌の表面の角質層を形成します。

そして、垢となって表皮から剥がれ落ちていきます。

角化細胞は、肌の内部を守る城壁のような役割をしています。

また、肌の水分量やキメを決めるポイントとなっているため、美肌細胞として非常に重要になってきます。

メラノサイト(色素細胞)

メラノサイトは、シミと深く関係しています。

皮膚はDNAの遺伝子情報などを紫外線などから守るため、紫外線を体内に入れないように頑張っています。

この紫外線を体内に入れないための日傘の役割を果たしているのがメラノサイトで、そのために、メラニンを作って角化細胞に渡しています。

角化細胞は、このメラニンを含みながらターンオーバーの流れに乗って、皮膚の表面へ上がっていきます。

メラノサイトの中には、アミノ酸のチロシンがあり、チロシナーゼという酵素の働きにより酸化され、ドーパやドーパキノンへと変化していきます。

そしてさらに反応が進み、メラニンが作られていきます。

表皮のパトロール隊のランゲルハンス細胞

表皮には、メラニンを受け取りターンオーバーで肌の表面まで上がっていき、肌を守る城壁となる角化細胞、メラニンを作り出す基底層にあるメラノサイトの他に、『ランゲルハンス細胞』という細胞があります。

ランゲルハンス細胞は、表皮を自由に移動しながら、異物の侵入を防ぐ免疫細胞です。

異物や細菌が角質に侵入してくると、それを素早く察知し、ランゲルハンス細胞がそれをキャッチし、真皮まで移動していきます。そして、T細胞に異物を報告します。

報告を受けたT細胞は、臨戦態勢に入り、異物を攻撃して、体内への侵入を阻止するのです。

ランゲルハンス細胞には、乾燥や紫外線といった環境因子による刺激を緩和する働きもあります。

しかし、ランゲルハンス細胞にも弱点があり、紫外線に弱く、過剰な紫外線により数が減ってしまい、肌の免疫力が下がってしまいます。

また老化によっても働きが低下するとも言われています。

だからこそ、メラニンの働きも大切になってくるのです。

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