SIBOには、FODMAPが少ない食事 | 美容トピックス

なんか原因がわからないんだけど、お腹が張って調子が悪いという人がいます。

過敏性腸症候群なのかなと思って調べてみても、どうも違うということもあります。
そんな時は、SIBO(シーボ)の可能性もあります。

SIBO(シーボ)とは

「SIBO(シーボ)」は、Small Intestinal Bacterial Overgrowth の略で、「小腸内細菌異常増殖症」になります。

読んで字のごとく、小腸の中において、腸内細菌が異常に増殖してしまっている状態になります。

小腸の中で腸内細菌が増えることはいいことだというイメージもあるかもしれませんが、小腸の中で腸内細菌が過剰に増えてしまうと、食事で摂取したビタミンなどの栄養素を腸内細菌が消費してしまいます。

そのため、腸からの栄養素の吸収が少なくなってしまいます。

それにより、腸管のバリア機能も低下して、有害物質やウイルスなどが腸から血管へ入りやすい状態になってしまいます。

もちろん、肌荒れや便秘にもつながってしまいます。

SIBOの原因

SIBOの原因としては、腸の蠕動運動機能の低下が考えられます。

腸の蠕動運動機能が低下して便秘になることで、腸内に悪玉菌が増加して、腸内細菌バランスが崩れてしまいます。

糖尿病や慢性感染症、ストレスや不規則な生活習慣などにより自律神経が乱れ、それにより腸の蠕動運動機能が低下し、腸管バリア機能も低下して、さらなる腸内環境の悪化を招いてしまうというスパイラルになってしまいます。

SIBOである場合、お腹が張ったりお腹の不調がある場合、それじゃ食物繊維をいっぱい摂取し、ヨーグルトや納豆・キムチなどの発酵食品を多めに摂取していきましょうというような、いわゆる「腸活」と言われるようなことが行われたりしますが、逆効果になってしまう可能性があります。

なぜなら、こうした食物繊維や発酵食品は、小腸で増えている腸内細菌に対してエサとなるようなものだからです。

そこで、SIBOの人のために開発されたのが低FODMAP食というもので、オーストラリアのモナッシュ大学の研究において、過敏性腸症候群の人に開発された食事法になっています。

低FODMAP食とは

FODMAP(フォドマップ)とは、小腸で吸収されないために、腸内細菌のエサとなって急激な発酵を起こす糖質の総称になります。

FODMAPのFは、Fermentable(発酵性の糖質)からきていて、Oはオリゴ糖、DはDisaccharidesということで二糖類、MAPは、Monosaccharides and Polyols つまり単糖類およびポリオール(糖アルコール)になります。

小腸で吸収されにくいこれらのものは、多く摂取するとSIBOを引き起こしやすいのです。

オリゴ糖としては、ひよこ豆やレンズ豆などの豆類に含まれるガラクトオリゴ糖や小麦・玉葱に含まれるフルクタンなどがあります。

二糖類は、ラクトースを多く含む牛乳やヨーグルトがあります。

単糖類は果糖として果物やはちみつ、ポリオールはキシリトールやソルビトール、マンニトールなどの糖アルコールということで、果物に加え、キノコ類やカリフラワーなどが多く含んでいます。

まとめると、SIBOでお腹の張りがあり、にきびや便秘がある人は、パンやパスタなどの小麦製品、豆類、牛乳などの乳製品、人工甘味料などの糖質を減らす食事をすることがオススメです。

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