ニキビには、ざっくり分けると2種類のタイプのものがあります。
それがTニキビとUニキビです。さらにはそこから派生してTU混合ニキビもあります。
TニキビとUニキビ
TニキビとUニキビって何? 聞いたことないよという人がほとんどだと思いますが、それもそのはずで、ニキビは普通、思春期ニキビとか大人ニキビという言われ方をして、TニキビやUニキビというような言い方をしないのが普通だからです。
しかし、TニキビやUニキビといったほうが、その状態をイメージしやすいと思い、あえてこの言い方にしてみました。
Tニキビとは、いわゆる思春期ニキビのことです。
思春期はホルモンバランスの変化によって、皮脂の分泌が盛んになり、過剰な皮脂分泌が起こりやすくなり、それによりニキビになりやすくなります。
この思春期にできるニキビが『思春期ニキビ』と言われるものですが、顔のおでこから鼻筋にかけてのいわゆるTゾーンにニキビができやすいのです。
ニキビができやすいところがTゾーンということで、思春期ニキビ=Tニキビというわけです。
Uニキビとは、いわゆる大人ニキビのことです。
20~40代は、ホルモンバランスの変化や不規則な生活習慣、食生活の乱れ、乾燥による肌のターンオーバーの乱れなどが重なってニキビができてきます。
この時期にできるニキビは、いわゆる『大人ニキビ』と言われますが、Uゾーンによく出やすくなります。
ニキビができやすいところがUゾーンということで、大人ニキビ=Uニキビということになります。
このほか、TゾーンにもUゾーンにもニキビがでるケースがあり、こうしたものは、
TゾーンにもUゾーンにもニキビができるということでTU混合ニキビとしています。
ニキビはどうしてできるのか
ニキビの一番の原因は、毛穴につまった皮脂に、それを栄養としてアクネ菌などの常在菌が増殖し、これらの菌が増えすぎてしまったことで、アクネ菌が毛穴の中で炎症を起こしてニキビになるのです。
アクネ菌自体は、肌の常在菌として存在していて、通常は、皮脂が肌表面に分泌されると皮脂膜が作られ、肌を弱酸性に保って保護するので、アクネ菌もおとなしくしている状態です。
しかし、毛穴の周りの角質がいろいろな原因で厚くなると、毛穴の出口が狭くなり、分泌された皮脂がつまりやすくなります。
皮脂が毛穴につまりと、コメドができ、そこでアクネ菌が増殖してしまい、炎症を起こしてしまいます。
ニキビって色が変わるの?
一口にニキビといっても、見た目もいろいろなタイプのニキビがあります。
毛穴が白くみえる白ニキビ、黒ずんでみえる黒ニキビ、赤くなっている赤ニキビ、黄色っぽく見える黄ニキビです。
そして、ニキビの色は、白⇒黒⇒赤⇒黄色と変わっていきます。
最初は、毛穴に皮脂がつまるので、毛穴につまった皮脂により白く見えます。
これが酸化したり汚れがついたりして、黒ずんできます。
さらにそこにアクネ菌などが増殖して炎症が起こると、炎症により赤くなってきます。
炎症が進み膿となってくると黄色になっていくのです。