おならは生理現象の1つですが、おならの回数の多さやおならのニオイの程度によってはいろいろな病気が隠されていることもあります。
特に女性なら人前でプー!とおならをしてしまうと恥ずかしいと思います。
人前でおならなんて!と言いたいところですが、おならは生理現象なのでどうしようもありません。
小林製薬が20代~50代の女性に行った調査によると、女性の72%がおならが出やすいということで悩んでいます。
おならが出てしまったときの対応
おならをしてしまったとき、人によってその対応は様々です。
くしゃみや咳払いでごまかす人、知らんぷりを決め込む人、素直に謝る人、笑ってごまかす人、いろいろだと思います。
ちょっと恥じらいながら「ごめんなさい」と言うのが好感度は高そうです。
おならの正体とは
おならは、口から飲み込んだ空気や食物からの分解ガスが原因となっています。
おならは、その大半は腸で吸収されますが、その一部がおならとしてブー!と体外に出てくるのです。
おならがはずかしいと言うことで、おならを我慢しているとガスは行き場を失い血液を介して全身にいきわたっていきます。
実は、誰でもおならを一定量出しています。
「私はおならをしたことなんてありませんわ!」
などと言っているお嬢さんでも、1日に1定量のおならをしています。
おならも頻回だったり臭かったりすると問題
誰もが一日に一定量のおならをしていますが、おならが頻回に出たり、臭かったりすると問題で、さまざまな病気が背景に隠れている可能性もあります。
たとえば、呑気症(どんきしょう)という口から飲み込みすぎた空気が腸内にたまることによって、腹痛やおならがでてくる病気もあります。また過敏性腸症候群(IBS)では、腸管に異常がないのに胃がけいれんしたような状態になってしまったりします。おならが玉ねぎの腐ったようなニオイであれば大腸がんの可能性も考えられます。
おならができるポイント
おならができるポイントは大きく次の3つが考えられます。
- 口から飲み込まれた空気
- 消化液により発生するガス
- 腸内細菌が発生させるガス
一方、おなら以外に空気が出ていくルートとしては次のものがあります。
- ゲップとして出ていく
- 腸から吸収され血中に拡散後に肺から呼気として出ていく
普段の生活習慣とおならの関係
おならの原因となるのが、いわゆるおなかのガスだまりですが、おなかのガスだまりが起こる原因にはいろいろな生活習慣が関係しています。
長時間座っている
現代社会、特に日本人は座っている時間が長いと言われています。
長時間座っていると、腸が圧迫されてその働きが鈍くなってしまうことがあります。
これがガスだまりの原因の一つになります。
おならのガマン
便秘の原因の1つが排便をガマンすることと同じように、おならもガマンすると腸に負担がかかり、その結果腸の働きが鈍くなってしまい、ガスだまりが起こりやすくなってしまいます。
腹筋不足など
ガスだまりにならないよう腸は蠕動運動をしていますが、この蠕動運動は、腹筋からの圧力が腸の働きを助けることから、腹筋が弱いと蠕動運動も弱くなり、ガスだまりが起こりやすくなります。
その他、睡眠不足などによって自律神経の働きが乱れると、胃腸の働きが悪くなり、ガスだまりが起こりやすくなります。
おならに対する薬
おならに対する薬には、腸の状態を整える整腸剤が用いられます。
また、腸にシャボン玉のようにたまったガスを破裂させるジメチコンという薬もあります。