ストレスがたまってくると、ついつい無意識のうちにお菓子の袋に手がいき、バリバリと食べてしまうことがあります。
それほどお腹が空いているというわけでもないのに、どんどんと食べてしまうのはなぜなのでしょうか。
ストレスがかかると甘いものを食べたくなる
ストレスがたまってくると、自律神経のバランスが乱れてきます。
ストレスがかかっている状態というのは、交感神経が優位に働いている状態になっています。
たまったストレスによって、ちょっとしたことでもイライラして脳が疲れてしまいます。
そして、脳は多くのエネルギーを必要とする器官ですので、体がエネルギーを必要ということで、エネルギーを補充するように働きます。
エネルギーが多い糖分や脂肪分を取ろうとするようになります。
特に、脳はブドウ糖を必要とするので、精製された砂糖は、そのまま速やかにエネルギー源として利用できるので、脳が甘いものを欲するようになるのです。
美味しいものを食べたとき、私たちは「美味しい」と感じ、脳内にエンドルフィンが出てきます。
これによって美味しいものを食べた時に快感を感じますが、それを覚えています。
だからこの快感によって、イライラや不安感、緊張感といったストレスを解消しようとして、甘いものを食べたくなるのです。
快感による脳から報酬系の命令が出て、これによって満腹だからもう止めようという脳の働きが抑えられてしまいます。
だから、ストレスがたまってくるとそれほどお腹が空いているわけでもないのに、どんどんと甘いものを食べてしまうのです。
ストレスがためるとお酒を飲むのは
お酒を飲むと、体にアルコールが入ってきますが、アルコールによりリラックスできるのでストレス感が弱まってきます。
さらにお酒によって高揚感も出てきます。
酒呑みの人はこの快感を強く感じて忘れられないので、ちょっとストレスがたまると、すぐお酒を飲むという行動に走るのです。
また、お酒は一時的に緊張感をほぐす効果は素晴らしいのですが、酔いが覚めるとまた元の状態に戻ってしまいます。
そうすると、またすぐお酒を飲んでという行動となり、これが過ぎるとアルコール依存症になってしまうのです。
お酒は、アルコールによる生理作用だけでなく、家族や気の合った友人と飲んで会話することによって、オキシトシンが分泌され、より緊張感から解放され、満足感が得られます。
危険な甘いものの食べ過ぎをなくす方法
ストレスによって甘いものを食べ続けていると、血糖が急に上がってきて、インシュリンの分泌が促され、逆に低血糖を起こしやすい状態になります。
そして、甘いものが好きな人は、甘いものを食べ続けていないと血糖を維持できなくなってしまいます。
ストレスがたまると、ダラダラ間食をしてしまうという人は、ご飯のときにしっかりと食べるようにします。
すると間食をしなくなり、血糖が安定してきて、精神も安定してきます。
もちろん、その前に、ストレスを減らす工夫をすることも大切です。
ストレスが減ってくれば、甘いものを欲する度合いも弱くなり、さらにご飯をきちんと食べていれば、血糖が満たされているので、自然とダラダラと食べ過ぎる習慣はなくなってくでしょう。