ヒトの背骨は生まれた時からS字型をしていない | 健康トピックス

健常な成人の背骨は横からみるとS字型をしています。
中には、C字型をしている人もいるかもしれませんが、こうした人は頭痛や肩こり、腰痛で悩んでいる人が多くなっています。
正常なヒトの脊柱は、少しずつ湾曲していて自然なS字型になっています。

私って背骨はS字型なの?C字型なの?

それじゃ、自分の背骨はS字型になっているのか、C字型になってるのか、どちらなのでしょうか。
簡単に確認する方法があります。

できれば、他の人に確認をとってもらうのが良いのですが、普通に立ったときの耳と肩の位置で判断できます。

耳の位置が肩の線と比べほぼ同じ位置にあれば背骨はS字型ということになりますし、耳の位置が肩の線よりも前方にあれば、背骨はC字型ということになります。

耳の位置が肩の線よりも前に出ている人は、C字型であり、すなわち頭痛や肩こり・腰痛に悩みやすい傾向があると言えます。

S字型はヒトの特徴

同じ霊長類でも、サルの場合は、背骨はC字型になっています。
これは、脳の発達と大きな影響があります。

脳が発達した人間は、その脳の重さだけで1.5kgあります。これは脳だけの重さであり、頭全体の重さともなれば、約4kgにおもなります。ヒトはこれだけの重さを背骨の上に乗っけているわけです。

これだけの重さの頭部を支えるには、二足歩行が必須条件と言えます。なぜなれば、四つ足歩行で4kgもの頭部を支えるとなると、首の部分の背骨に大きな負担がかかってしまうからです。

ヒトよりも大きな動物である馬や牛でさえ、脳の重さは600gだといわれていますし、サルの脳の重さは300gしかありません。ですので、背骨がC字型で、頭蓋骨の端で背骨が頭を支える構造骨格でも可能なのです。

ヒトの場合は、重い頭を乗せるために背骨がS字型になったといわれています。
力学的に強いアーチ構造であるS字バネの原理が利用されているわけで、頭蓋骨の真ん中で背骨が頭を支える形になっています。

姿勢が悪くC字型にあると首に負担がかかる

4kgもの頭がS字型のカーブの上に乗っかりバランスがとれていればいいのですが、バランスが取れないと、重い頭が次第に支えきれなくなってきてしまい、それで頭や状態に重みが感じて腰痛になったり、肩こりや頭痛の原因になってしまいます。

ヒトも生まれた時からS字型ではない

実は、ヒトは生まれた時から背骨がS字型になっているわけではありません。
産まれた後、新生児から幼児期までは脊柱は卵のように丸くなっています。

ハイハイをしている機関で腰椎や仙骨の角度、脊柱の湾曲がつくられていきます。そして、頭の重みをバランスよく支えてつかまり立ちができるようになっていきます。

幼児期に形成されたバランスが良いS字カーブ、腰椎や仙骨の角度は、腰を丸めた座り方など悪い姿勢を続けていると、しだいにくずれていき、C字型になっていったり、腰痛や頭痛・肩こりの原因になっていきます。