ビタミンCは風邪予防に効果があるのか? | 健康トピックス

ビタミンCというと、昔から「風邪をひいてしまったら、ビタミンCをたくさん摂ると良い」というようなことが言われています。

ビタミンCの風邪に対するエビデンス

医薬品や健康食品などの成分が、果たして本当に効くのかどうか、いろいろな情報があり、特にネット上での情報は、玉石混交となっています。

そんな中、しっかりと健康情報を見極めるときにオススメなのが「コクラン」です。

「コクラン」は、別に恋人に「告らん!」ということではなく、国際的なプロジェクトで、健康に関する情報が本当なのかどうかについて、過去に世界中で発表された論文を集め、その中でも質の高いものだけを厳選して、レビュー(評価)しています。

参考:https://www.cochrane.org/ja/evidence

確かに風邪の期間は短くなるかも

コクランにより調べると、風邪の時にビタミンCを1日200mg以上(これは通常の2倍以上に匹敵)摂取すると、成人で8%ほど早めに風邪が治る可能性が示唆されています。

だから市販の風邪薬の中にもビタミンCが配合されているというのは、意味があることなのです。

ビタミンCで風邪予防できるのか

ビタミンCで風邪予防ができるのかどうかについては、コクランで調べると、残念ながらその効果はほとんどないという結果になります。

ただし、激しい運動をする人の場合は、効果があるかもしれません。
冬場にマラソンなどの激しい運動をする人や、スキーヤーなど大きな肉体的ストレスを短期間に受ける場合は、ビタミンCを多く摂取することで、風邪の発症を半分程度に減らせるという結果がでています。

風邪をひきやすい人

周りをみていると、しょっちゅう風邪をひいている風邪にかかりやすい人と、滅多に風邪をひかない人がいるような気がしますが、遺伝的問題なのか環境的問題なのか明瞭な答えはでていませんが、おそらくはその両方ではないかということが推測されています。

睡眠不足や慢性的なストレスがあると風邪をひきやすいということが広く知られていますが、疲労に関していうと、風邪をひきやすいかどうかにはあまり関係ないようです。

変わったところでは、地位が高いと思っている人はひきにくいという研究成果があるのです。
これは実際に社会的地位が高いかどうかではなく、そう思っているかどうかです。
さらに社会的ネットワークが広い人、対人関係の豊かな人も風邪をひきにくいと言われています。
一般には逆のような気もするのですがその理由はよくわかっていないそうです。

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