ホリスティック医学とは | 健康トピックス

ホリスティック(holistic)という言葉は、辞書をひいてみると「全体論の、全体論的な、(局部ではなく)全身用の」などの訳が載っています。
considering a person or thing as a whole, rather than as separate parts と記載されています。

また、医療分野においては、holistic medicine、holistic treatment、holistic healingなどのような単語が使われるようです。

それでは、holistic medicine について、英英辞書で調べてみると、次のようになっています。

medical treatment based on the belief that the whole person must be treated, not just the part of their body that has a disease → alternative medicine

つまり、病気がある患部だけでなく、全身が治療されていかなければならないという信念に基づいた治療ということが言えます。

医学の大きな2つの流れ

今の医学については、西洋を中心に発達してきています。

一つは、科学的根拠を基礎にした近代の西洋医学で、これは、できるだけ人体を臓器や組織の集合体と考えて、臓器を物としてとらえ、それをミクロの世界まで解明していこうというものです。

そして、西洋医学と対照的に発達してきたのが東洋医学で、人間を臓器や組織の集合体としてとらえるのではなく、そのまま人間を生命体としてとらえます。つまり、臓器そのものを見るというよりも、臓器と臓器の間にある空間、つまり生命の場に着目して、それを整えることで病気を予防・治療していこうという考えかたになります。

こんなことを言うと、精神科などは、人間の心を対象にしていて、臓器は関係ないと思うかたもいるかもしれませんが、それは心という部分を見るだけであって、ほかの臓器を単に見ているのと変わらないという考えかたもできます。

ホリスティック医学は、いいとこ取り医学

物事には、長所と短所、メリットでデメリットがあるように、西洋医学と東洋医学はいずれもメリットとデメリットがあります。
西洋医学では、検査等をして出てきた客観的なデータを分析するので、再現性もあり、悪い場所の原因を考え、それに対応する治療法を行って即効で治療していこうというメリットがありますが、その反面、
「西洋医学は、木を見て森を見ず」
に近いようなデメリットがあります。

東洋医学は、根本的に病気の原因を突き止め、根本から改善していこうという所がありますが、一方で客観的な数字などでの視点が欠けてしまいます。

西洋医学と東洋医学はそれぞれ、メリットとデメリットがありますが、両者のいいとこ取りを使用ということで生まれたのが、ホリスティック医学です。

最近の西洋医学では、臓器を物の集合体としてとらえるのではなく、細胞と細胞のコミュニケーションというような言葉お、精神神経免疫の分野で使っていたりして、西洋医学の考えかたと東洋医学の考えかたを融合したかたちでの考えかたもするようになっています。

ホリスティック医学という言葉

Holistic は、全体をという意味を表すギリシャ語の HOLOS からきていて、HOLOS は他にも、健康・精神・癒やしといった意味があります。
その意味からも、ホリスティック医学は、人間を生命体として全体を見る医学としてふさわしい言葉なのでしょう。

ホリスティック医学というものが生まれたのは、1960年のアメリカでですから、もう半世紀ほど経っています。
西洋医学の医師たちが、ハーブや鍼灸、気功から手かざし療法などを時間をかけて学んでいたりします。

自然治癒力というものがあることから、ホリスティック医学、ホリスティックな視点というのは、これからますます注目を浴びていくことになるでしょう。