体温が低いというと、『低体温症』を連想する人もいると思います。
低体温症までいくと、深部体温が35℃以下の状態となります。
32~35℃のうちはまだ軽症で、28~32℃となると中等症、20~28℃までいくと重症となります。
しかし、今回は低体温症ではなく、『体温が低い』状態、つまり深部体温ではなく、体温計で測ったときの体温が低い状態について考えていきます。
体温が低い状態とは
体温計で測った体温が、どのぐらいであれば体温が低い状態と言えるのでしょうか。
人間は、正常な体温は36.5±0.5℃です。36.0℃未満であれば、体温が低い状態と言えるでしょう。
体温といっても、日内変動がありますが、常に36.0℃を超えない場合は、体が冷えやすく、血液のめぐりが悪くなり、代謝も落ち、エネルギーのもととなる栄養素や酵素、ホルモンなどが体にいきわたりづらくなります。
その結果、ホルモンのバランスが乱れたり、自律神経が乱れたり、免疫機能が落ちてしまったりします。
免疫力については、体温が1℃下がると、免疫力は30%も減少すると言われています。
体温が低い状態を改善するとっておきの方法
体温が低い状態を改善する方法に『足湯』があります。
バケツや風呂桶に40℃ぐらいのお湯を入れて、20分以上足を浸けてください。
そうすると、汗がでてきて、足が芯から温められ、血行も良くなってきます。
日常生活の中で、足が冷えてしまうことがあります。なぜか足首から先が冷たくなっていて、なんとなく体が寒かったりしたりします。
そんな時こそ足湯がオススメです。しばらく足をお湯の中に入れていると、だんだんと温められ心地よくなってきます。
温めているのは足だけなのに、体全体が温まってきます。
昔から、頭寒足熱とはよく言ったものです。
足湯の留意点
足湯の温度は40℃ぐらい、20分は浸けておいたほうが良いでしょう。
テレビを見ながら、本を読みながらでもできるので手軽かと思います。
ポイントとしては、足を入れてしばらくするとお湯の温度が下がって冷めてくることがありますが、ポットなどに熱いお湯を用意しておいて、それを足しながらお湯の温度が冷えないようにします。ゆるくなったら、こまめにお湯を足していくと良いでしょう。
また、20分も足をお湯に入れていると、結構汗をかいたりしますので、ミネラルウォーターが入ったペットボトルなどを用意しておいて、手の届く範囲に置いておき、適当に水分補給すると良いでしょう。
また、足湯が終わり、お湯から足を出した時は、足の指と指の間まで、きちんとタオルで拭き、濡れたままにしないようにします。
濡れたままだと、そこから気化熱が奪われて、かえって足が冷たくなってきてしまいます。