適度に汗を流した後の爽快感は、誰でも経験している事と思います。
適度なスポーツや運動は、体に非常に良い影響をもたらすことは言うまでもありません。
運動をしていないとどうなるのか
人間の体は恐ろしいもので、体を動かしていないと筋肉が退化して、歩くことさえできなくなってしまいます。
筋肉を使わない状態ということで、骨折をしてギプスをしたときの事を考えてみるとよくわかります。
足を骨折したことがある方なら経験があると思いますが、たとえ若くても、骨折をして数ヶ月歩かないでいると、筋肉を元通りにするのにリハビリが必要になってきます。
骨折すると、その部位を長期間動かさないでいるために、ギブスをはずすころには骨折部周辺の筋肉量が減って細くなってしまっています。つまり筋肉の萎縮が起きているのです。
さらに筋肉だけでなく、関節も固定していたため、関節の拘縮を起こし、固まって動きが悪くなっています。
ましてや高齢者にもなると、骨折して入院なんてことになると、そのまま寝たきりとかになるケースもあります。
あまり歩かない人は、足腰が弱くなるのも早く、その影響が大脳や小脳にもでてきてしまいます。
人間は運動を求めている
自分は運動嫌いだという人でも、仕事などで長い時間デスクワークをしていると、体を伸ばしたくなったり、ちょっと立ち上がってみたくなったりしないでしょうか。
そして、体を伸ばしたり、椅子から立ち上がると、実際に爽快な気分になったりするものです。
これは、運動嫌いであったとしても、無意識のうちに長時間動いていない体が、動きたいという欲求を出しているのです。
健康のためなら、習慣として楽しく続けられる程度がベスト
健康のための運動であれば、習慣として続けられる程度が良いでしょう。
3日坊主ではなく、毎日続けることが大切です。
ストイックな人は、自分にハードなノルマを課してしまったりします。
スポーツ選手などであれば、それでもいいのかもしれませんが、健康維持ということであれば、そこまでストイックにすることもありません。
ハードすぎるノルマを課してしまうと、毎日続けるのがつらくなってきてしまい、途中で挫折してしまう原因になります。
また、スポーツや運動はいいといっても、勝敗をつけたり、点数にこだわったりするようなものは避けるべきです。
精神的に、他人と競うということはよくありません。
1日の目標にこだわりすぎない
真面目な人は、健康維持のために運動をはじめるぞ!と計画・目標を立てます。
それがハードなノルマではなくても、かえって自分自身を精神的にも肉体的にも追いつめてしまいます。
例えば、1日5千歩歩くぞと決めると、何が何でも5千歩毎日歩こうとする人がいますが、これが帰って負担になってしまいます。
確かに、1日1万歩というとかなり意識して30分以上まとめて歩くようなことでもしないと、なかなか達成できませんが、1日5千歩くらいなら、日常生活にプラスアルファちょっと意識して歩く程度で、十分達成できる目標です。健康で時間がある時であればそれでもいいかもしれません。
しかし、体調が悪かったり、疲れた時、仕事で忙しいときは、1日5千歩でもかなりしんどいはずです。
1日5千歩というような目標にはこだわらず途中で止めるということが大切です。
目標を立てて、それがストレスになっているようであれば、目標設定を下げるか、あまり目標にはこだわらないということも大事になってきます。