日常生活における便秘の注意点 | 健康トピックス

便秘は、単に便が出ず不快というだけでなく、時には腹痛にもつながり、QOLを低下させてしまいます。

便秘の原因

便秘が原因となるものには、大腸がんの他、糖尿病や神経症状などがあげられます。
快便であった人が、ある頃から便秘気味になり、何カ月も続いていたので大腸検査を受けると、大腸がんがみつかったという場合もあります。

一方、特別な原因というと、これといったものがない慢性便秘があります。
こうした特別な原因のない慢性便秘は、年齢とともに増えていきます。
20代でのこうした特別な原因のない慢性便秘といえば、ほとんど女性ですが、60歳ごろになってくると男性の便秘も急に増えてきます。

なぜ歳をとると便秘になりやすくなるのか

歳を重ねると、便秘になりやすいと言われていますが、これは高齢になると水分摂取が減少することが大きな要因として考えられています。
水分の摂取が減少してくると便が硬くなってきます。

さらに歳を重ねるとともに食事の摂取量が減ってくるので、糞便量自体が減少して、硬くて少量の便となりがちです。これが便がすっきり出ない原因につながっています。

さらに、高齢になってくるとどうしても若い時と比べて、運動量が減ってきます。
運動量が減ると、筋肉が衰えてきて排便に必要な筋肉が弱くなってくることに加え、運動で刺激されている腸の動きも鈍くなってきてしまい便秘しやすくなるのです。

毎日排便していても便秘?

便秘というと、排便回数が少なくない人というイメージがあります。
しかし、人によっては1週間便が出なくても便秘と思わずに平気でいる人もいます。
さすがに、3日間排便がなかったり、週に3回未満の排便回数ということであれば、便秘と言えるでしょう。

一方、毎日排便はあるけれど。便秘を訴える人もいるのです。
便秘は、単に排便回数、排便頻度だけでみるのではなく、排便するのが困難であったり、排便はあっても残便感が常にありすっきりしない、便がスムーズい出ないということも考える必要があるのです。

便秘に対する食生活

便秘の人は、よく食物繊維を摂るように言われますが、食べ過ぎないことも大切です。
1日3食を腹八分目で規則正しく摂るように心がけます。
食物繊維の他に、発酵食品も多く摂ると良いでしょう。

食物繊維は、できれば1日20gが目安で、これはキャベツ1玉分に相当します。
食物繊維の多い野菜には、ゴボウ、ニンジン、白菜、いも類、果物ではバナナが食物繊維が豊富になっています。

ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれる働きがあるので、積極的に摂ると良いでしょう。
また、高齢者の場合は、水分の摂取が減ったことが便秘の原因になっていることもあるので、1日1Lを目安にきちんと水分摂取することも大切です。

最新情報をチェックしよう!