注目される統合医療 | 健康トピックス

現代医学というと、現代西洋医学というイメージがあります。
現代西洋医学は、近代医学の発展に大きく貢献してきました。

一方、現代西洋医学ではその力の及ばないところもあります。

現代西洋医学と統合医療

現代西洋医学は、科学的根拠に基づいたもので、客観的に診断をし、分析し、対症療法を中心に合理的に治療していきます。

しかし、その現代西洋医学だけでは力の及ばないところもあり、それを別の方法で補完・代替していこうというのが統合医療(integrated medicine or integrative medicine)になります。

 

例えば、洋薬では副作用が出てしまったり、妊婦や高齢などの理由で薬が使えないといったときに、漢方薬が利用されるというような感じで、お互いを補完するような形で治療が進められていきます。

統合医療は、現代西洋医学と、補完・代替医療を組み合わせて行われますが、疾患の治療を図るだけでなく、予防や未病の改善といった、健康増進・維持にも役立ち、さらには active aging (歳をとってもイキイキとした活動的な生活を営むこと)にも貢献します。

欧米での補完・代替医療

アメリカでは、統合医療に関連して、代替医療もしくは代替医学(alternative medicine)という言葉が用いられてきました。

一方、ヨーロッパでは、補完医療または相補医療(complementary medicine)という言葉が用いられてきました。

最近になり、この2つを合わせて、補完・代替医療(complementary and alternative medicin :CAM)という言い方がされるようになってきています。

米国においては、国立衛生研究所の代替医療事務局が、1998年に補完代替医療センター(National Center for Complementary and Alternative Medicine : NCCAM)に格上げされたこともあり、代替医療という言い方から、補完・代替医療という言葉がよく用いられるようになっていきます。

なぜ補完・代替医療が注目されるのか

補完・代替医療が注目されるようになってきたのにはいくつかの理由があります。

現代西洋医学だけでは、どうしても力が及ばない領域があるということが大きな理由ですが、西洋医学では、分析的な手法により疾患の病態を解明したり、それに伴う診断や治療法が研究されていきます。

つまり、西洋医学は病気そのものに焦点があたりがちです。
これに対して、補完・代替医療では、患者を全人的に診断・治療するという基本的な考え方があり、この手法や考え方の違いにより、お互いに補完しあえるのです。