熱中症は、2010年では死亡数が1781人で、死亡率は1.5人(人口10万対)となっていて、救急車搬送数は5万人を超えています。

高齢者だけでない、一部の薬を飲んでいる人や乳幼児も要注意

熱中症というと、高齢者というイメージがありますが、熱中症は環境温度の上昇によって起こる健康障害なので、要注意なのは高齢者だけではなく、体が弱い一部の薬を飲んでいる人も、乳幼児も十分に注意しなければいけません。

高齢者の場合は、もともと体内の水分割合が減っているうえに、暑さやのどの渇きを感じにくくなっているため、熱中症を起こしやすくなっています。

 

 

家の中にいれば安心というわけではない

熱中症と言えば、外に出て炎天下のもとで働いている人がなるものと思いがちですが、家の中にいても熱中症になります。
家の中でも高温多湿になっていれば、熱中症の危険度が高くなっています。
環境省が熱中症の危険度の目安として「暑さ指標」というものを発表していますが、これは日射だけでなく温度や湿度も考慮されています。

深刻な日射病

一言で熱中症といっても、熱射病、熱疲労、熱失神、熱けいれんに大別することができます。
このうち命に関わる最も深刻な状態となるものは、熱環境にさらされたその日のうちに出てくる症状としての熱射病です。
熱射病になると、体温調節機能が失われて発汗できなくなり、意識障害が生じてきます。

意識障害は軽度のこともありますが、重篤な場合だと昏睡に近い場合もあります。
体温は39℃以上にまで上昇し、内臓も障害を受けていますので一刻を争います。

自分で水が飲めるかどうか

熱中症で、意識がない場合はすぐに医療機関を受診すべきです。
意識があるかどうかの判断は、参考として一人で水が飲めるかどうかをチェックしてみると良いでしょう。

水を飲むように促したとき、返事をして自分でペットボトルのフタをあけて水を飲んでいるのであれば、そのままリラックスさせ、安静にさせて冷やしながら様子をみると良いでしょう。しかし、自分で水が飲めないのであれば意識がしっかりしていないということになりますので、すぐに医療機関を受診します。

涼しい所で体を冷やしましょう

医療機関を受診するまでもない場合でも、熱中症が疑われる場合は、まずは冷房の効いた室内など涼しいところにつれていき、冷やすことが大切です。
服を脱がせて、扇風機やうちわで風を送り、できるのであれば肌に霧吹きで水をかけます。
保冷枕などがあれば、それをクビやワキの下に当ててもよいでしょう。

意識障害がなく、一人で水をきちんと飲める状態であれば、汗とともに水分の他にナトリウムやカリウムもでていますので、スポーツ飲料などを飲むと良いでしょう。