眼圧を下げる緑内障の薬 | 健康トピックス

緑内障というと、眼圧を下げる薬が処方されたりしますが、眼圧を下げる薬にはどんなものがあるのでしょうか。

一言で緑内障と言っても

緑内障には大きく分けると、開放隅角緑内障閉塞隅角緑内障があります。

開放隅角緑内障は、隅角は正常であるものの、高分子物質などが貯留することで、繊維柱帯が閉塞して房水の流出ができなくなることにより眼圧が上昇して視神経を圧迫して起こります。

一方、閉塞隅角緑内障は、虹彩の癒着やその他の原因で虹彩が傍聴して、隅角が閉塞することによって、房水の流出が妨げられて、眼圧が上昇してきます。

緑内障は、眼内にたまって逃げ場がなくなった房水が、視神経を圧迫すると、視神経乳頭に萎縮が起こってくることで起こってきます。

眼圧を下げる点眼薬

緑内障だと診断されると、眼圧を下げる目薬が処方されたりします。

眼圧を下げる薬には、房水の産生を抑える薬や、房水の流出を促す薬などの点眼薬が処方されます。

通常、眼圧の正常値は10~21mmHgとされて いますが、この範囲の眼圧であったとしても、視神経が弱い人だと、正常眼圧緑内障になったりします。

そういう場合は、眼圧がこの正常値の範囲内であったとしても、眼圧を下げる点眼薬が処方されたりします。

正常眼圧緑内障は、高眼圧緑内障よりも患者数が多いとも言われています。

眼圧を下げる薬にはいくつかあります。

β受容体遮断薬に分類されるのが、チモールやカルテオロールで、これは目の毛様体において房水の産生を抑制させることで眼圧を下げる薬になります。

炭酸脱水素酵素阻害薬であるドル空みどはも、坊宇井の産生を抑制することで、眼圧を下げる薬になります。

副交感神経刺激薬のピロカルピンは、目の毛様体筋を収縮させることで、シュレム管を開口して房水の流れを促進させて、眼圧を下げる薬になります。

α1受容体遮断薬であるブナゾシンは、ぶどう膜強膜流出路から房水の流出を促進させて、眼圧を下げる薬になります。

PGG2α誘導体には、ラタノプロスト、トラポプロスト、タフルプロスト、ビマトプロストといった薬があり、ぶどう膜強い膜流出路から房水の流出を促進させることで眼圧を下げます。

交感神経刺激薬のジピベフリンは、毛様体における房水の産生を抑制しますが、閉塞隅角緑内障には禁忌になっています。

眼圧を下げる外科的手術

手術により眼圧を下げる方法もあります。

原発閉塞隅角緑内障は、虹彩の構造的異常であるため、こうした場合は第一選択肢として、レーザー虹彩切開術が行われたりします。

虹彩の一部を円形に切り取り、房水の流路を確保します。

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