肩こり・頭痛・不眠・更年期障害・疲労・・・
こうして聞くと、ほとんどの方が何かしらの症状に悩んでいたり、あるいは悩んていたことがあるでしょう。
だるさやイライラといった感じも含めると、かなりの方が経験されているのではないでしょうか。
これらの不調は、自律神経のバランスの乱れからきたりします。
自律神経は『健康』のキーワード
自律神経は、心臓・胃・腸・血管など、呼吸器系・循環器系・消化器系などといったさまざまな体の臓器やその機能をコントロールする大切な神経です。
自律神経は、自動車のアクセルに相当する交感神経と、ブレーキに相当する副交感神経があり、これらが綱引きのようにしてバランス良く働くようになっています。
血圧一つとってみても、交感神経は血管を収縮させて心拍数を上げ、血圧も上げます。逆に副交感神経は、血管を拡張させて心拍数や血圧を下げるように働きます。
緊張したりストレスがかかったりすると、交感神経が優位に働くようになるので、心拍数や血圧が上がってしまうのです。
こうした緊張状態やストレス状態が長くつくくと、体に過剰な負担がかかりますが、通常は夜間は副交感神経が優位に働くことになるので、心拍数や血圧も下がります。
自律神経が乱れるとどうなるのか
ケース1 :交感神経が優位になってしまった場合
交感神経は、自動車でいうアクセルですが、それがずっと踏みっぱなし状態になっている状態です。
仕事や家庭のストレス、イライラなどから交感神経が優位となり、この状態が長く続くと血流が悪くなり、免疫力も低下してくるので病気になりやすくなってしまいます。
ケース2 :副交感神経が優位になってしまった場合
副交感神経は交感神経と逆の働きをするので、リラックスでき体に良いと思われがちですが、あまりにも副交感神経が優位になると、注意力が散漫になり不注意なミスを起こしやすくなってしまいます。副交感神経が優位だとリラックスにつながるので、副交感神経優位であるにこしたことはないというわけではないのです。
ケース3 :交感神経も副交感神経も働きが悪い場合
交感神経と副交感神経の両方の働きが弱くなっている場合も、もちろん問題です。
ストレスの多い生活をしていたり、睡眠不足が長く続くと、交感神経と副交感神経の両方の働きが悪くなってしまうのです。
その結果、すごく疲れやすくなったり、ヤル気がでてこなかったり、いつもぐったりとした感じになります。
音楽は自律神経のバランスを良くする
脳は、外部から刺激を受けると、受けた情報によって生じる喜怒哀楽といった感情に応じて、自律神経を司る脳の視床下部が働きます。
特に、外部からの刺激の中で、音楽は自律神経のバランスを良くする効果があります。
もともと人間の脳は、本能的に音楽を「快」と感じるようにプログラムされているのです。
自律神経を整える音楽は、ヒーリング音楽ではない
自律神経を整える音楽というと、リラックスして気持ちがいいというイメージから、よく『ヒーリング音楽』と混同されたりします。
ヒーリング音楽は、リラックスを目的としているので、リラックスできる気持ちのいい音楽で、いわゆる心が癒される音楽です。
心を落ち着かせる働きはありますが、自律神経を整える効果までは期待できません。
自律神経を整えるためには、思わず過去や未来の自分をイメージしてしまう音楽ということが大切になってきます。
気分をしみじみさせるメロディーラインが繰り返されると、次に来るメロディー展開が予想でき、脳内において鹿児や未来のイメージを喚起する部分が刺激されます。
そして要所要所にメロディーラインの変化が織り込まれていて、聴いていると自然に音楽に入り込んで、自分の人生の一場面を連想してしまうような音楽になっています。
自律神経に良いお奨めの音楽
- 「卒業写真」 (荒井由実:ユーミン)
- 「TSUNAMI」 (サザンオールスターズ)
- 「Beautiful life」 (福山雅治)