中性脂肪値が高かったり、コレステロールが高かったりする場合、脂質異常症ということになります。
脂質異常症は、以前は高脂血症と呼ばれていました。
ひとくちに脂質異常症と言っても、そのタイプはいろいろで、食生活による改善法もそれに伴っていろいろと変わってくるものです。
LDLコレステロール値が高い場合
健康診断などで、LDLコレステロール値が高いという結果が出ている人は、肉好き、油好き、チョコ・アイス好き、卵好きというケースが多いでしょう。
肉好きで、毎日肉ばかり多量に食べている人は、肉は週に2~3回程度にし、それ以外の時は、魚や大豆製品を主菜とした食事にして、そこから蛋白質を摂取するようにすると良いでしょう。
油好き、たとえば天ぷらや炒め物といった油を多量に使った肉・魚料理が好きという人は、脂質を取り過ぎている可能性が高いでしょう。
もちろん天ぷらや炒め物を食べるなということではなく、その食べる頻度を減らし、別の調理法のものに代えてみてはいかがでしょうか。
油を使う量を減らし、肉や魚を野菜に代えたり、油で調理していたところを、魚を焼いたものや、肉や魚を煮て調理するといった方法で置き換えると良いでしょう。
チョコレートやアイスクリームは、脂肪分をたっぷりと多く含むもので、エネルギーも高い食べ物です。チョコレートやアイスクリームを好んで多く食べる人は、脂質の摂りすぎである可能性が極めて高いと言えるでしょう。
どうしても甘い物が食べたいというのであれば、アイスクリームを食べるところをシャーベット、チョコレートを食べるところを和菓子などに代えてみるのも一つの方法です。
板東英二さんは、ゆで卵好きで何個もゆで卵を食べるそうですが、卵を食べ過ぎるとコレステロールが高くなる可能性があります。卵は高コレステロール食品の代表的な食べ物ですが、やはり卵の食べ過ぎは注意したほうが良いでしょう。
HDLコレステロール値が低い場合
LDLコレステロールは、善玉コレステロールと言われています。LDLコレステロールは高いほうが良いのですが、中性脂肪の値が高いと、このHDLコレステロールの値は低くなってしまいますので、もし中性脂肪の値が高い場合は、まずは中性脂肪を減らすようにすることが大切です。
一方で、中には、中性脂肪の値もそんなに高くないのに、HLDコレステロール値が低いという人もいるかと思いますが、この場合は、動物性蛋白質の不足が考えられます。
肉や魚の摂りすぎは悪いということで、それらの摂取を極力減らし、野菜や大豆製品ばかり食べているような人は、動物性蛋白質の不足になりがちです。
何事も極端なことは良くありません。栄養はバランスが大切です。
肉や魚もしっかり食べるようにしましょう。
中性脂肪の値が高い場合
中性脂肪の値が高い人によくありがちなのが、甘い物やフルーツが大好きな人、酒豪です。
甘い物やフルーツが高い人がなぜ中性脂肪が高くなるのかというと、糖質は中性脂肪に変わりやすいからで、甘い物やフルーツはできれば朝食か昼食に摂るようにし、夕食では控えるようにしましょう。また、甘いものもできるだけ控えるようにします。
酒豪の場合は、理想は禁酒ですが、そんなことはできないという人も、飲む回収や飲む量を減らすことが大切です。
また、外食で野菜をあまり食べないで単品の食事ばかりしていると、栄養に偏りが生じやすく、炭水化物や脂質を取り過ぎる傾向があります。そしてエネルギー過多になる傾向があります。カレー、チャーハン、ラーメンなどは、油脂が多く含まれているので特に注意です。油を使った料理が重ならないように注意することが大切です。