風邪にビタミンCは効果があるのか | 健康トピックス

風邪薬の中には、ビタミンC(アスコルビン酸)が配合されてものも結構あります。

また、「風邪をひいたらビタミンCを多量に摂ると良い」ということも言われたりします。
実際のところどうなのでしょうか?

ビタミンC主薬製剤は風邪に効くの?

処方箋なしで薬局薬店で買える市販のOTC医薬品にはビタミンCを主薬の有効成分として配合している『ビタミンC主薬製剤』というものがあります。
そうした薬の効能をみてみると、次のようになっています。

〇しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着の緩和
〇歯ぐきからの出血、鼻出血の出血予防
〇肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、老年期のビタミンC補給

これらをみると直接的に「風邪」を予防したり症状を緩和したりといった効能はありません。

しかし、よくみると「病中病後の体力低下時のビタミンC補給」という効能があります。
風邪、つまり病中病後で体力が低下しているときのビタミンC補給に効能があるのです。

ビタミンCを飲むと風邪が早く治るって本当?

風邪の時にビタミンCを通常の2倍以上である1日200mg以上摂取した臨床試験では、成人で風邪の期間が8%、子供では14%短くなるという結果がでています。

つまり、6日で治る風邪が、半日早く治るということになります。

また1日に1~2gの大量のビタミンCを摂取した場合、子供で風邪の期間が18%も短くなったという結果も出ています。

ビタミンCが風邪の期間を短縮することが示されている一方で、治療試験では再現されていないということもあり、はっきりとした効果はわかっていません。

しかし、論文によって、ビタミンCを摂取することによって風邪が早く治る可能性があるということは示されているということになります。

こうしたことからも風邪の諸症状の緩和を効能としている市販の風邪薬にビタミンCが配合されているというのも、意味があることなのかもしれません。

<参考>
Cochrane Systematic Review – Intervention Version published: 31 January 2013

https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD000980.pub4/full?highlightAbstract=withdrawn%7Ccold%7Cc%7Cvitamin

ビタミンCを摂取していると風邪をひきにくい?

それでは、風邪をひく前からビタミンCを摂取していると、風邪をひきにくくなるのでしょうか?

残念ながら、ビタミンCを摂取していると風邪をひきにくくなるということについては、エビデンスはありません。

しかし、冬場にマラソンなどの激しい運動をするような人においては、風邪を防ぐのに有効かもしれないという結果は出ています。

つまり、もともとマラソンやスキーなど大きな肉体的負担がありビタミンCを消耗している人が、ビタミンCを摂取することにおいては、有効かもしれないというのです。

最後に整理すると、ビタミンCの摂取は、風邪をひいているときには意味がありそうですが、風邪を予防するということについてはあまり期待できないということになります。