寒くなり空気が乾燥してくると、風邪シーズン到来となってきますが、風邪をひいて、診療所・クリニックに行くと、まずはどのような症状で、それはいつからですかといったようなことを聞かれます。
これがいわゆる問診です。
お医者さんは、問診で風邪の症状を判断する
お医者さんが患者さんに行う問診では、どのような症状が出ていて、それはいつごろからか、そしてその症状について今まで何か変化がなかったかといったことが聴取されます。
診療所・クリニックを受診する前に、市販の薬を飲んだかどうか、場合によっては周囲に同じような症状の人はいないかといったようなことを聞いてきたりもします。
聴診は、肺炎や気管支炎の確認
問診が終わると、服をめくって胸を出すように言われ、聴診器を当てられることがあります。
うん!? 聴診器を使うなんて、超辛気くさい! なんてダジャレもありますが、ちゃんと、聴診器を使うことで、肺炎や気管支炎になっていないか、肺の音を確認しているのです。
肺炎や気管支炎の疑いがある場合は、胸部レントゲンで確認したりすることになります。
特に、激しい咳があって発熱が4~5日以上続いている場合は、肺炎の可能性も視野に入れられます。
触診は喉のリンパが重要
触診とは、お医者さんが患者さんの体を触ってくることです。
あら、嫌だわ! この先生、私の体に興味があるのかしら?
なんて馬鹿なことを思う人はいないですよね。
中には、お医者さんが麻酔薬を使って患者を眠らせ、その間に・・・なんてニュースもありましたが、悲しいことです。
話が脱線してしまったので元に戻しますが、触診では、よく喉のリンパを触り、目を見て、あとは皮膚をみたりしています。
特に重点的に診てるのが、首や喉のリンパ節で、そこに腫れがないかを確認しています。
また、口を開けさせて、扁桃の炎症を診たりしています。
風邪の場合は、だいたいは問診から始まって、聴診器を当て、触診をして終わりというケースが多いと思いますが、風邪の症状が悪化している場合や、風邪以外の病気の可能性がある場合などは血液検査が行われたりします。
あごの下のリンパは、風邪をひくとなぜ腫れる
リンパ節というのは、体のすみずみに走っているリンパ管が、ところどころで膨らんで蜂の巣のようになっているもので、免疫細胞である白血球はリンパ節で多く作られ貯蔵されています。
外から風邪の細菌やウイルスが侵入してきて、喉の粘膜に付着すると、体はそれを察知し、血管から白血球が出てきて、菌を食べて殺そうとします。
このとき、白血球と菌がいわば戦うわけですが、死んだ菌が膿になります。そして痰として体の外に出てきます。
では戦いで生き残っちゃった菌はというと、リンパ管に入っていき、やがてあごの下のリンパ節にやってきます。
そこには白血球が多く待ち受けていることになるので、菌と白血球の大戦場となってしまうわけです。
大戦場となったあごの下のリンパ節は、腫れてしまうのです。