とうがらしの辛味の測定値 | 健康トピックス

とうがらしは、英語では Chile pepper 、和名では、唐辛子、蕃椒(ばんしょう)になります。

とうがらしがダイエットに使われる理由

とうがらしの成分といえば、カプサイシンが有名です。

カプサイシンといえば、食べると汗が出て痩せるというイメージがありますが、とうがらしを食べれば痩せるというような単純なものではなく、食べただけではダイエット効果は期待できません。

カプサイシンはとうがらしの辛み成分としてしられていて、摂取して吸収されると、脳の神経に作用してアドレナリンが分泌されます。

このアドレナリンの分泌によって、エネルギー代謝が促進されて、血流が良くなり発汗につながります。

とうがらしのカプサイシンによって代謝がよくなった状態で、有酸素運動をすると、ダイエット効果が高まるということで、食べて運動をすることが重要なポイントです。

ただとうがらしを食べていればダイエットできるというものではなく、あくまでも運動によるダイエット効果をサポートするのがとうがらしということになります。

カプサイシンは、温感シップやホットジェルなどといった製品の成分にも用いられます。

これは、カプサイシンには皮膚や粘膜に触れると痛みを感じる刺激性があるため、これが温感として感じられるのです。

優しいとうがらし成分のカプシエイト

カプサイシンは、とうがらしの辛い成分ですが、皮膚や粘膜を刺激したり、その辛さから涙が出たりせき込んだりする場合もあります。

とうがらしもいろいろ開発されていて、辛くないとうがらし「CH-19甘」があり、これに含まれるカプシエイトという成分があります。

カプシエイトはカプサイシンと同じく、交感神経を活性化させ、代謝促進効果がありますが、辛さはカプサイシンの約1/1000で、胃腸への刺激も少なくなっています。

一番辛いとうがらしは?

とうがらしの辛みの強さの指標として、カプサイシンを数値化した『スコヴィル値』というものがあります。

これは、カプサイシンをまったく含まないピーマンをゼロとして、とうがらしの辛味を感じなくなるまで、どのぐらいの砂糖水で希釈する必要があるかを示した値で、現在は機械で測定されるようになっていて、数が多いほど辛味が強いことになります。

鷹の爪のスコヴィル値は40,000~50,000で、これでもかなり辛い感じがしますが上には上があります。

ハバネロのスコヴィル値は100,000~350,000、キャロライナ・リーパーのスコヴィル値は1,6000,000~3,000,000となっています。

とうがらしが辛かったときは水ではダメ

とうがらしを食べて、辛かったからといって、その辛味を和らげるためにあわてて水を飲むと、かえって辛味を口の中に広げてしまい、口の中がひりひりした経験がある人もいると思います。

辛い成分のカプサイシンは、脂溶性なので、水にはあまり溶けないため、あまり効果がありません。

牛乳は胃への刺激は和らげてくれますが、辛味自体はとってくれません。

珈琲には辛味を分解するポリフェノールが含まれていますので、辛味が多少和らぐ可能性はあります。

スライスされた生レモンをかじると、その酸味の刺激で辛味を打ち消す効果があるといわれています。

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