マインドフルネスを考えた呼吸法 | 健康トピックス

ストレスマネジメント法の1つとして最近注目されてきている『マインドフルネス』とはいったいどのようなもので、瞑想とは何が違うのでしょうか。

マインドフルネスとは

『マインドフルネス:mindfulness』は、今の気持ちや身体状況をあるがままに受け入れる習慣を身に着けることになります。

今現在起こっている経験に注意を向ける心理的な過程で、瞑想などの訓練を通じて発達させることができるものです。

欧米でも医療や教育、ビジネスの場で実践されているストレスマネジメント法の1つになっています。

マインドフルネスでは必ずしも無心になる必要はない

ストレスマネジメントとか、瞑想という言葉を聞くと、『無心になる』というイメージをもつ人も多いと思います。

でも修行を積んだお坊さんならともかく、一般人が無心になれと言われても、そうなかなか無心になれるものではありません。

無心にならなければと思えば思うほど、いろいろな雑念が頭の中をめぐり、とても無心になんかなれないものです。

でも、マインドフルネスでは、何も無心になる必要はないのです。
頭の中に雑念が浮かんできてしまってもOKなのです。

マインドフルネスでは、雑念が浮かぶのは仕方ないことと考えます。

ただし、雑念が湧いてきている状態に自分が気づいていることが重要なのです。

イメージとしては、雑念が浮かんでいる自分を、もう一人の自分が客観的に俯瞰している感じになります。

雑念が湧きっぱなしなのであれば、それは雑念が湧いていることに気づいていないということになります。もし気づいていても、コントロールできていない状態です。

マインドフルネスのメタ注意力

マインドフルネスでは、メタ注意力がポイントになります。

メタ注意力というのは、マインドフルネスで、雑念が浮かんでいるときに自分の注意がどの方向に向いているのかを客観視することで、いわば注意に対する注意という意味合いになります。

このためには、自分の呼吸に集中することです。
自分の呼吸に集中することで、メタ注意力が高まり、自己認識力の向上につながっていきます。

『マインドフルネス』を行うと、今の気持ちや身体状況をあるがままに受け入れる習慣が身に着くので、すぐにデフォルトの自分に戻ることができます。
自分を客観的に、冷静に見る癖がつくので、感情もコントロールできるようになります。

『マインドフルネス』は、無心になることではなく、湧いてくる雑念などをコントロールし、何かあってもすぐにデフォルトの自分に戻れるようにして、感情もコントロールできるようになり、ストレスもコントロールできるようにすることが重要なのです。

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