ラーメンを食べると出る鼻水を抑えるには | 健康トピックス

ラーメンをはじめ、熱い麺類を食べると、なぜか鼻水が出てくるという人がいます。

特に辛いラーメンだと、より一層鼻水が出るような気がしますが、気のせいなのでしょうか?

ラーメンの話の前に結露について

ラーメンでなぜ鼻水が出るかの話をする前に、関連がある話として『結露』のメカニズムをみてみたいと思います。

暖かい空気は、冷たい空気に比べて多くの水蒸気を含むことができます。つまり飽和水蒸気量が多いことになります。

熱帯地方の海上で台風が発達したり、大雨が降ったりすることからも、暖かい空気がより多くの水蒸気を含むことがわかると思います。

さて、冬になると家の中では暖房などを使って暖かくなっている一方、外気は特に朝型冷え込んできます。

そして家の中と外気は窓や戸で仕切られていることになりますが、この部分に家の中側と外で気温差が生まれます。

家の中の温かい空気は、温度が高い空気なので水蒸気をいっぱい含むことができます。

『結露』は、飽和水蒸気量が多い家の中の空気が外気と仕切られている接触面である窓や戸の部分で冷やされ、家の中の空気が飽和水蒸気量を超えてしまい、その余分な水蒸気が水となり、家の中側の窓や戸に水滴がつく現象です。

ラーメンで出る鼻水は鼻の結露

ラーメンなど熱い麺類は、湯気が立っています。

つまりラーメンの周りは水蒸気が飽和状態になった暖かい空気になっているということになります。

ラーメンなど熱い麺類を食べると、口からは熱いスープが入ってきて鼻腔にもそれに伴う暖かい空気が入り込みます。

さらに鼻からも湯気が鼻腔に入っていきます。

こうして入ってきた湯気は、熱いスープからでてきるので、鼻腔の冷たい粘膜に触れることで水滴になります。

まさに『結露』が発生するメカニズムと同じです。

特に冬、冷たい外気を吸い込みながらラーメン屋に入りラーメンを食べたときほど、鼻水が多くでるのは、より外気で冷やされた鼻腔とラーメンからの湯気との気温差が大きくなるからです。

ラーメンを食べても鼻があまり出ないようにする方法

ラーメンを食べた時、あまり人前で鼻をかむのも嫌だし、なるべくなら鼻水を抑えたいという人もいると思います。

ラーメンで鼻水がでるメカニズムから、なるべく鼻腔に暖かい空気を多く入れない、鼻粘膜と鼻腔から入ってくる空気の温度差を少なくすればいいのです。

ラーメンを食べる前に、暖かいおしぼりとかあったら、それを鼻にあてて鼻腔を少し温めておくとよいでしょう。

ラーメンの食べ方からすると邪道かもしれませんが、なるべくラーメンの湯気がでてる丼の真上に鼻をもっていかないようにして、レンゲをフーフーと覚ましてから食べるようにします。

また、香辛料など辛いものを入れると、それが自律神経を刺激し、鼻粘膜から鼻水が出やすくなるので、香辛料は控えます。

もちろん、そんなこと気にせず、鼻水は出たらかめばいいんだし、ラーメンは美味しくいただかないとという人のほうが多いと思います。

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