新型コロナ感染を紫外線で空間除菌、唾液で迅速に判定 | 健康トピックス

新型コロナウイルス対策として、ゲームチェンジャーになるのではと大きな期待をされている技術がありますのでご紹介したいと思います。

222nmの紫外線ランプでウイルスを即効空間除菌

病院や介護施設での集団感染、公共トイレやライブハウスなどでは、エアロゾル感染が危惧されています。

1つの予防策としては、換気をよくするということです。

次亜塩素酸水などの消毒薬を噴霧するというのは、壁や床についてウイルスは除菌することができますが、空間を漂うウイルスまでは完全に除菌できません。

そこで、考えられるのが紫外線滅菌などでも使われる紫外線です。紫外線が照射されれば、紫外線が当たったところは滅菌・除菌されます。

紫外線除菌は、紫外線が当たった表面しか除菌されませんが、逆に紫外線が当たったところは除菌されるので、空間除菌、つまり空中をエアロゾルの状態でさまよっているウイルスには効果てきめんです。

しかし、紫外線滅菌などで使われる紫外線は、人間の皮膚や目に有害なので、人間がいるところでは使えません。

222nmの紫外線の安全性

紫外線というと、可視光線よりも波長が短く、X線よりも波長が長い電磁波になります。
紫外線は波長ごとに、A波、B波、C波に分けられます。

A波は315~380nmの波長のもので日焼けの原因になります。
B波は280~315nmの波長のものでサンバーンの原因になります。
C波は200~280nmの波長のものでオゾン層で覆われている地表には到達しません

C波は、蛍光灯で低温の水銀蒸気をイオン化することにより出ていますが、蛍光管の内側に塗られた蛍光物質が紫外線を吸収してそれを可視光線に変えています。

もし、蛍光灯に蛍光物質が塗られていなければ、直接紫外線のC波を皮膚や目に受けることになるので非常に危険なことなのです。

この水銀蒸気のイオン化によって出される紫外線は、ウイルスの滅菌効果が高いのですが、皮膚や目には危険なものになっています。
低圧水銀ランプの波長は、だいたい254nmになっています。

一方、新型コロナ対策のゲームチェンジャーとして期待されている米国コロンビア大学とウシオグループで開発された紫外線ランプは、水銀を含有しないエキシマ発光による紫外線ランプで222nmを主波長とするものと、特殊な光学バンドパスフィルタを組み合わせることで、人に優しい紫外線波長域である200~230nmのみが照射されるようになっています。

安全性に対しては、通常よりも約1万倍紫外線由来の皮膚がんができやすいマウスに繰り返し照射したところ、皮膚がんがみられず、また眼にも影響はありませんでした。

紫外線が皮膚の下層まで到達せず、人の皮膚や眼にも安全であることが証明されています。

動物実験ではあるものの、通常よりも約1万倍紫外線由来の皮膚がんができやすいマウスで行われた安全性実験ですので期待が高まっています。
安全面に対して、人間に関して、長期間使用した場合の影響はどうなのかという問題はあります。

人への安全性をもう少し慎重に検討すべきだという点はありますが、期待は大きく、医療現場や介護施設での院内感染・施設内感染の防止に、公共トイレや厨房での手指殺菌、公共施設での空間除菌にも有効に使え、新型コロナ感染の完全なるゲームチェンジャーに可能性を秘めているといっても過言ではないでしょう。

特殊機器も使わず、唾液から25分で新型コロナ感染を判定できる検査法

日本では、諸外国に比べて圧倒的にPCR検査が少ないと言われています。

検査体制が充実していなかったこともありますが、喉や鼻に綿棒を入れてぬぐい液を取ったり、喀痰を取ったりするので医療関係者への感染リスク、臨床検査技師のスキルなども問題点として挙げられています。

そこで、注目されてきているのが、新型コロナウイルスはどうも唾液の中にも多く存在しているということがわかってきて、唾液で検査する方法です。

参考:https://clean.ushio.com/ja/care222/

唾液ですぐにわかるSATIC法という画期的な方法

そこで注目されているのが、東京医科大学小児科と日本大学文理学部化学科の研究チームが開発したSATIC法という検査法です。

特定のRNAと結びつくチオフラビンTなどを用いた試薬で、新型コロナウイルスの遺伝子を検出・増幅させ、これにナノレベルの大きさの磁性体であるナノ磁性ビーズを使い、磁気の力で新型コロナウイルスの遺伝子を凝集させて可視化させることで、たった25分で、しかも試薬だけで特別な検査機器もいらずに判定できます。

しかも、検体は唾液でも良いので医療関係者の感染リスクも大幅に減らすことができるのです。

もし、222nmの安全性が証明されれば、病院や介護施設の照明、空港や交通機関、駅や公衆トイレ、大勢が集まるイベント会場の照明、さらには街中の証明も全て222nmの照明にしてしまえば、ウイルスや細菌を瞬殺でき、新型コロナウイルスはもちろん、インフルエンザやノロウイルスの感染もブロックできます。

さらに感染しても、近所のクリニックで簡単にSATIC法で感染をチェックし、既存のオルベスコや承認されたアビガンやイベルメクチンで早期治療で発症や重症化を防ぐと体制が整えば、これもゲームチェンジャーになる期待がもてます。

夢のような話かもしれませんが、期待したいところです。

参考:http://www.qlifepro.com/news/20200518/covid-19-3.html

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