眠らない国、日本 |健康トピックス

眠らない街、新宿・東京などと言われていますが、別に新宿や東京にかぎったことではなく、日本は眠らない国なのです。

なぜならば、世界で一番睡眠時間が短いのが日本だからです。

日本人は寝ていない

経済協力開発機構(OECD)の統計によると、1日に平均睡眠時間は、多くの国が8時間を超えているのに対して、日本は7時間22分と短くなっていて、これは調査された33ヵ国中ワースト1の記録でした。

調査されたのが2016年ですが、この時よりも日本人の睡眠時間はさらに短くなっているのではないかと推測されています。

ブレインスリーブ社の2019年の調査によると、日本人の睡眠時間は6時間40分とさらに42分も短いという結果になっています。

たしかに、24時間テレビなどというものがありますが、昔は夜中はテレビなんかやっていなくて、深夜放送といえばラジオでしたが、今では夜中の2時や3時に起きてテレビをつけても、毎日のように何らかの番組が放送されていますし、4時台・5時台になるともう朝のニュース番組などがスタートしていたりします。

厚生労働省の2018年のデータでも、睡眠時間が6時間未満の人が40%という数字も出ています。

大都市での睡眠時間の比較

東京、ニューヨーク、上海、パリ、ストックホルムといった世界の主要都市を大勝に、平日の実施の睡眠時間と理想の睡眠時間をヒアリングした調査があります。

実際の平日の睡眠時間の平気をみると、上海が7時間28分、ストックホルムも7時間28分、パリが6時間55分、ニューヨークが6時間35分、東京はなんと5時間59分で、6時間を切っています。

次点のニューヨークと比べても35分以上も短く、睡眠時間が長かった上海やストックホルムと比べると、1日の睡眠時間が約1時間半も短いことになります。

東京は、1日の睡眠時間が6時間にも満たない人がゴロゴロいるということになります。

一方で、希望する平日の理動的な睡眠時間は、上海の8時間14分、パリの8時間12分、ニューヨークの7時間54分、ストックホルムの7時間51分となっていて、東京は7時間21分となっています。

希望する平日の理想的な睡眠時間と、実際に取れている睡眠時間とのギャップをみてみると、東京は1時間20分以上もあり、他の大都市と比べて格段を大きくなっていて、眠りたいけど眠れていないという結果になっています。

眠らない弊害

睡眠不足になると、健康面でいろいろな弊害がでてきます。

まずは睡眠不足になると、免疫力が下がり、感染症などにも罹患しやすくなります。

さらにホルモンバランスが乱れて、太りやすくもなりますし、目覚めが悪く、リフレッシュされず、仕事の効率も下がってしまいます。

一番寝ていない日本が、なぜ長寿なのか、睡眠が短くても長寿だし、起きている時間が長ければ、それだけ多くの時間、人生を楽しむことだってできるじゃないかという人もいますが、日本が長寿なのは、医療の質であったり、衛生環境であったり、食べ物の質であったり、睡眠時間とは関係ないところでの要素がだいぶ寄与していると思われます。もちろん人種の違いというのもあるかもしれません。

それに、睡眠不足になると、免疫力が低下したり、ホルモンバランスが乱れるというのは周知の事実ですので、もっと眠りたいけど眠れていないという日本は、もっと眠らないことによる弊害を考えていかなければならないのかもしれません。

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