緑内障で処方される目薬の副作用 | 健康トピックス

目薬による副作用は、1滴さす程度なので、副作用が起きても局所的なものだろうというイメージがありますが、まれに全身の副作用が出たりすることもあるので注意が必要です。

これは目薬に限らず、外用薬だとしても、全身的な副作用が起こる可能性はあるということです。

もし、副作用が出てしまっても自己判断で中止したりせずに、医師や薬剤師に相談するようにしてください。

緑内障で処方される薬の分類

副作用も薬によって現れる症状が違います。

まずは緑内障で処方される薬の種類をご紹介します。

緑内障の治療としては、眼圧を下げる治療になりますが、眼圧をあげている房水に働きかける薬が主要になっています。

大きく分けると、房水を目の竿とに出しやすくする作用のあるお薬房水を作る量を減らす作用のあるお薬、そして両方の作用を持つお薬になります。

房水を目の外に出しやすくするお薬としては、ぶどう膜強膜から出す働きのあるプロスタグランジン関連薬、α1遮断薬、αβ遮断薬、α2遮断薬と、線維柱帯から出す働きがある交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、ROCK阻害薬があります。

房水を作る量を減らすお薬としては、β遮断薬、炭酸脱水素酵素阻害薬があります。

両方の働きを持つお薬としては、αβ遮断薬、α2刺激薬があります。

特に注意しなければいけない緑内障で処方される薬の副作用

緑内障で処方される薬の副作用はいろいろありますが、これは注意しておくべき全身の副作用があるので、まずはそれを紹介します。

緑内障の目薬で注意しなければいけない全身の副作用は、β遮断薬またはαβ遮断薬によって起こります。

その副作用とは、血圧下降、徐脈、気管支喘息、不整脈の発作です。

このような副作用が起こるのはごくまれですが、もし緑内障の目薬をさしていて、そのお薬がβ遮断薬またはαβ遮断薬である場合は、すぐに目薬をさすのを中止して、医師・薬剤師に相談するようにしてください。

緑内障で処方される薬のその他の副作用

緑内障で処方される目薬の副作用としては、次のようなものが知られています。

プロスタグランジン関連薬の場合は、虹彩への色素沈着やまぶたの黒ずみ、まつ毛が長くなるといった局所的な副作用、結膜充血や眼痛、かゆみなどがよく知られていますが、全身的な副作用はほとんどありません。

β遮断薬またはαβ遮断薬の場合は、先ほどの全身的副作用の他に、涙液の分泌減少とそれに伴う角膜のただれなどが副作用としてみられます。

炭酸脱水素酵素阻害薬は、結膜充血や眼のかすみ、点眼時にしみるといった副作用がありますが、全身的副作用はほとんどありません。

交感神経刺激薬の副作用は、結膜蒼白、散瞳、結膜アレルギーなどがあり、全身的なものとしては頭痛や口渇が起こることがあります。

副交感神経刺激薬の副作用は、暗くぼやけてみえたり、涙目になったり充血したりします。

お薬の処方をもらうときに眼科医で、またはお薬をもらうときに薬局で、処方されたお薬がどういった種類のお薬なのか、β遮断薬またはαβ遮断薬なのかを確認しておくのもよいかもしれません。

今は、処方されたお薬の説明が書かれた紙を渡されたりしますので、それらも確認するとよいでしょう。

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