見た目はきゅうり、友達はカボチャ、ズッキーニという不思議な野菜 | 健康トピックス

ズッキーニは、オリーブ油を使ったイタリア料理や南仏料理に頻繁に出てくる野菜で、見た目はきゅうりに似ています。
しかし、カボチャの仲間で、ズッキーニには「小さなカボチャ」という意味があります。

ズッキーニはカボチャなのに淡色野菜?

ズッキーニ(zucchini)は、分類としては緑黄色野菜であるカボチャの仲間で、ウリ科カボチャ属になっていますが、淡色野菜で完熟させずに未熟なうちに収穫して食します。

もし完熟させてしまうと、種が大きくなり、果肉が硬くなってしまい味も落ちてしまうからです。

開花してから5~7日目のまだ完熟していない未熟な実を収穫して食べます。

カボチャの仲間ということもあり、淡色野菜としてはβ-カロテンが多く含まれています。

ズッキーニの原産は北米から中米で、未熟なべぼカボチャを若いうちに収穫して、その中から味がよかったものが選ばれ、イタリアで育成されました。

従って、ズッキーニはイタリア名になっていて、英語ではイタリアンスカッシュと呼ばれたり、サマースカッシュと言ったりします。

日本では、別名ツルナシカボチャとも言われます。

ズッキーニの種類としては、皮も果肉も黄色くズッキーニよりやや小ぶりのイエローズッキーニ、ズッキーニよりも一回り大きく甘みが強いマーシェットキングといったものもあります。

丸ズッキーニや、ロマネスコ、ゼルダオリーブといった種類の他、変わったものとしては、花ズッキーニや、UFOの形をしたUFOズッキーニなどもあります。

ズッキーニの栄養成分

ズッキーニには、β-カロテンが淡色野菜としては多く含まれていますが、その他に食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維は、腸内の善玉菌の増殖を促し、便の量を増やすために腸内環境を整え、コレステロールや老廃物の排出を促します。

また、ズッキーニにはギャバ(γ-アミノ酪酸)も多く含まれているので、神経機能を調節する働きも期待されています。

ズッキーニは、ビタミンC、ビタミンEも豊富に含んでいるので、β-カロテンと合わせて、抗酸化ビタミンの宝庫とも言えます。


ズッキーニの使いかた

鮮度が良く味も良いズッキーニの選び方は、皮の色が濃い緑や黄色で、光沢とつやがあるものが良いでしょう。

太さは均一なものが良く、成長しすぎてるものは果肉が硬くなるので、長さで言うと20cm程度のあまり大きすぎないものを選ぶと良いでしょう。

欲張って、大きなものを選ぶと硬かったりします。

ズッキーニは傷みやすいので、ラップに包んで冷蔵庫に保存し、できれば1~2日で使い切るようにします。

調理は、糖質含有量が少なく、β-カロテンやビタミンEといった脂溶性ビタミンが豊富なので、オリーブ油での調理と相性がよくなっています。

薄く切れば生でも食べることができます。

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