車の運転が骨盤の歪みの原因になる | 健康トピックス

すべての骨は、腱・靭帯・筋肉といった結合繊維で保持されています。つまり人間の体において固定されている関節は1つもありません。

人間は、関節の円滑な連動によりスムーズに体を動かすことができるようになっています。

体の骨の歪みはたったの1ミリ?

骨の歪みがあると、痛みがでたりします。
背骨は24個の椎骨が重なって形成されていますが、これが歪みズレてくると痛みの原因になったりします。

痛みが出てきたり、背骨が曲がっているとなると、相当椎骨がズレているようなイメージがあると思いますが、実は上下間の1ミリ程度の歪みが全体では大きな側弯になってしまいます。

人間の骨は歪みが出やすくなっている

人間の体は、約200個の骨で構成されています。そして360個もの関節があります。

骨と骨同士は結合していますが、その結合は、靭帯でつながっていたり、頭蓋骨のように縫合であったり、軟骨としてつながっていたりしますが、いずれもゆるい結合になっています。

ゆるい結合だからこそ、衝撃を緩和することでき、また関節がしなやかに動くようになっています。

一方で、ゆるい結合だからこそズレやすいというマイナス面もあります。

結合にズレが生じてくると、背骨が曲がってきて猫背になってしまったり、関節に痛みを感じたり、神経を圧迫してしまったりします。

固いイメージがある頭蓋骨も動いている

骨の中でも、手足の関節などは自由に動かすことができますが、頭蓋骨はがっちりと固まっているイメージがあります。
しかし、頭蓋骨は、15種類23個の骨で構成されているのです。

頭部や顔面、下顎骨を除く側面の骨は、線維結合で縫合されていて、そのため骨は動くことができるようになっていて、わずかに拡張と収縮を繰り返しています。

頭蓋骨の内周は、脳脊髄液があり、一定の周期でその量が増減しています。
脳脊髄液の容量が増えた時には頭蓋骨の縫合がわずかにゆるみ、脳に圧力が加わってしまうのを防いでいるのです。

骨格バランスのキーは骨盤にあり

人間の姿勢・体系のくずれ、骨格バランスの崩れは、骨盤から始まるといっても過言ではありません。
骨盤は、上半身を支える要となる部分で、そのバランスの崩れにより体全体の骨格バランスがくるってきてしまいます。

骨格バランスが崩れれる、神経線維が圧迫され、歪みから筋肉の緊張が起こり、末梢神経が圧迫され、傷んだり、しびれたりしてきますし、血行も悪くなってしまいます。

そして、骨盤のズレが、股関節や膝関節の痛み、肩関節の痛みにつながってきます。

骨盤のズレは座り方が大きく原因

骨盤の歪みを引き起こす一番の原因は座り方のくせになります。

よく重いものを持ったり、激しい運動をしたりすることで骨盤の歪みを引き起こすと思われがちですが、骨盤の歪みの大きな原因は、継続的な静止姿勢で起こってきます。

長時間あぐらをかいたままであったり、横座りや女の子座りをしていると、これらは骨盤が傾く座り方なので、片方だけに重心がかかり、骨盤に歪みがでてきてしまいます。

車の運転が骨盤の歪みの原因に

自動車を運転する場合、特にAT車(オートマティック車)では、運転中、右足は伸ばし、左足は曲げた状態になりますが、そのため左右の骨盤が相互にひねられた状態になります。そしてシートの形から腰椎が丸まった状態で運転することになるのです。

長時間運転するトラックやタクシーの運転手、営業車を1日中運転している営業マンに腰痛持ちが多いのもうなづける話です。

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