にんにく・たまねぎと相性が良いトマトは生で食べると損をする | 健康トピックス

トマトというと、抗酸化成分であるリコピンです。

いろいろすごいリコピンの力

リコピンは、アンチエイジングが期待できる人気健康成分で、疾病予防やダイエット・美白・日焼け予防にも効果がある栄養成分で、カロテノイドの中でも特に抗酸化作用が高い成分として活性酸素を取り除いてくれる栄養素として知られています。
リコピンの抗酸化力は、ビタミンEの100倍以上と言うデータもあります。

生活習慣病にも美容にも良いリコピンパワー

リコピンは、いろいろと研究をされています。
LDLコレステロールを抑制し動脈硬化の予防につながるという研究があるほか、血中に長寿健康ホルモンとも言われるアディポネクチンを増やすことが動物実験で確認されています。肥満を伴った糖尿病マウスにリコピンを接種させたところ、糖尿病や動脈硬化の予防・改善につながっています。

また、リコピンは抗酸化成分としてメラニン生成を抑制したり、コラーゲン産生を促進したり、健康だけでなく美容にも役立つ成分になっています。

生トマトでリコピンを摂っている人は損をしている

リコピンといって真っ先にトマトを連想される方も多いかと思います。
トマトの赤い色素がリコピンになります。
しかし、サラダに入っている生トマトは、リコピンの体内吸収が悪いのです。
リコピン自体は、油に溶けやすい性質があるため、油を使って調理すると体への吸収効率がアップします。
またリコピンは熱に強いので、油で炒めたり煮込んだりしても大丈夫です。

リコピンの吸収効率をあげる方法とは

リコピンは、ちょっとだけ調理法を工夫するだけで何倍も効率よく吸収できるのです。
リコピンには大きくわけて「トランス体」と「シス体」の2種類があります。
トランス体よりもシス体のほうが吸収効率が良い形になっているのです。

しかし、生のトマトに含まれているリコピンの多くはトランス体で、生のままだと体への吸収効率が悪い状態と言えます。
実は、生のトマトに、にんにくや玉ねぎを入れて油で加熱すると、トランス体のリコピンがシス体になることがわかっています。

トマトと相性が良いにんにく・たまねぎ

にんにく・たまねぎなどのユリ科野菜と一緒に、油で加熱調理をすると、トマトに含まれているリコピンがトランス体からシス体になり、より一層吸収効率が増すことがわかっています。

油で加熱しただけでもトランス体がシス体になるのですが、にんにく・たまねぎと一緒に炒めることで、にんにく・たまねぎの香り成分であるジアリルジスルフィドが、リコピンのトランス体からシス体へのシス化を促進することが最近の研究で明らかにされています。

実際に、にんにく・たまねぎが入ったトマトソースは、生のトマトと比べると、リコピンのシス体(体への吸収効率が良い形のもの)の比率がおよそ4倍になるというデータがでています。

最新情報をチェックしよう!