記憶力を良くしたいと、ICレコーダーのように一度聞いたことは正確にしっかりと覚えられる頭脳が欲しいとか、カメラのように一度目にしたものはしっかり目に焼きつけることができ忘れない頭脳が欲しいといっても、天才でもなければそんなのは無理な話です。
どうしても、ものごとを記憶するという時には「繰り返す」という行為が大切になってきます。
記憶には繰り返しが必須
本屋さんに入ってみると、「記憶術」に関連した書籍もいっぱいおいてあります。
確かに記憶術を使えば、使わないときに比べて断然と覚えやすくなりますし、忘れずに覚えてられるようになりますが、それでも時間の経過とともに忘れていってしまいます。
やはり、記憶術で覚えたとしても、最後は記憶ということを考えた場合、「繰り返す」という過程を飛ばして考えることはできません。
天才、秀才と呼ばれる人たちが、すごい記憶力に優れているかというと、そうではなく、記憶の仕方、そして繰り返すタイミングを知っているかどうかの違いだと思います。
記憶の仕方を効率よくすれば、少ない努力で多くのことを覚えることができます。
記憶術を使えば覚えやすくなりますし、覚えることを整理すればこれも覚えやすくなります。
覚えることにルールや法則性を見つけることができれば、覚えることを少なくすることもできます。
そして、しっかりと効果的なタイミングで覚えることを繰り返せば、いつまでもしっかりと記憶を維持することができます。
繰り返しのコツが大切
例えば、2週間後にテストがあり、覚えなければいけない内容があったとします。
しかし、仕事や家事などで、あなたは勉強の時間が10時間しかどれないとします。
こうした場合、学生時代によくテストを一夜漬けで頑張っていた人は、そんな2週間前から勉強したってどうせ忘れちゃうんだから、前日になって集中的に10時間頑張って勉強して覚えればいいやと考えるかもしれません。
しかし、実際には、毎日30分ずつぐらいに分けて、「繰り返し」で勉強していったほうがはるかに効率的なのです。
一夜漬けをしたことがある人ならわかると思いますが、確かに瞬発力でテストの時は覚えていたにしても、テストの翌日にはきれいさっぱり忘れてしまっているという経験はないでしょうか。
要するに、テストの時には覚えていたけれど、結局身についていないということになってしまいます。
毎日繰り返すことが大切
一度に一気に覚えようとすると、大変な負担になります。
これだけはということにしぼり、それを繰り返し覚えていくほうが確実なのです。
毎日繰り返しているうちに、瞬時に思い出せるものが増えてきます。
そうなるとそれは身についてきた証拠なので、新しいことを覚えていくようにします。
毎日時間をおいて繰り返すことで記憶が定着していくものですから、一夜漬けなどであわてて何回も繰り返すよりも、より記憶に定着して自分のものになっていきます。