コンピューターの頭脳の1つに顔認証システムがあります。
最近では、東京五輪やコンビニの無人化などにもその力を発揮しようとしています。
セキュリティが需要になった時代の顔認証
世界が常時インターネットで接続されているのが当たり前になった時代、個人情報の漏洩やハッキングなどが問題になってきています。
パソコンやスマホでも、本人の指紋認証などがOKにならないと起動しないようになっているものも多くでてきています。
本人の指紋や瞳の中の交際、さらには身体的と特徴を利用した生体認証を採用するケースも多くみられるようになってきています。
顔認証システムは、来分おチケット購入や、インターネットバンキングのログインなどにも使われていて、コンビニの無人化などにおいてもその導入が検討されています。
個人の特徴を見分けるものとしては、指紋認証や虹彩認証がありますが、顔認証の場合はこれらとちがって特別な専用装置や操作が必要ありません。
もちろん、IDカードなどと違って貸し借りをしたり、なりすましなどの不正もできません。
顔認証技術を高めたディープラーニングとAIの画像認識技術
顔認証の技術を高めたのがディープラーニングという技法と、やはりここでも画像認識技術としてAIがその発展に大きく寄与しています。
以前は、照合するときに、顔の向きや表情、照明や眼鏡の有無などの違いによって同一人物であるのに、同一人物と判断できない場合が多くみられていましたが、現在は飛躍的に精度が高まっています。
顔認の2つの処理
顔認証には、顔の検出と顔の照合という2つの処理が必要です。
顔の検出段階では、画像の中から顔の領域がどこになるのかをまずは割り出し、そこから目・鼻・口などの顔がもつ特徴点を検出して、それらがどこに位置しているのかを判定していきます。
そしてそれらのデータをもとにして、その位置から顔の領域や大きさを判断し、さらに膨大なデータベースの中から似た特徴を持つ画像を検出して顔の照合を行っていきます。
厚化粧しても顔認証は大丈夫
顔認証システムは、顔のパーツを判断していきますので、サングラスやマスクといったように顔の大部分を隠してしまうようなものをつけている場合には正しく認証できません。
しかし、サングラスやマスクをしていなければ、しっかりと認証できます。
多少化粧を厚化粧にしたとしても、顔の数百の特徴を総合的に判断しているので、厚化粧ぐらいでは全然影響を受けません。
またプチ整形をしていたとしても、よほど顔を変えていないのであれば、だいたいは認識できるようになっています。