英語の発音については、いろいろな意見があります。
意味が伝わればビジネスはできるの
日本人であれば、英語は一種のグローバルなビジネスをやる一つの道具であればいいという考え方があります。
ビジネスの道具と考えるのであれば、発音なんか少しおかしくても、格好悪くても、相手の言っていることが理解でき、こちらの意見を正確に相手に伝えることができれば、それでいいのです。
日本人が無理してネイティブ発音を習得しなくても、ビジネスができればそれでいいんだからという考え方です。
もちろん、ネイティブ発音ができれば、それにこしたことはないのですが、そこまでできないことをムリしてまだやる必要もないし、そんなことに使う時間があるのであれば、もっとビジネスの本質のことをしっかり考えたいし、別の楽しい時間に使いたいと思うのも当然のことだと思います。
あくまでもツールとしての英語なのですからというわけです
カタコトの日本語を話す外国人であっても、意思疎通がしっかりでき、コミュニケーションがとれればビジネスは成功するのです。
ネイティブ発音にこだわる人の考え
しかし、ネイティブ発音にこだわる人の言い分もあります。
それは、ネイティブ発音を習得することにより、表面上の言葉だけではできないその言語を使う文化とのつながりが生まれるのです。
カタコトの日本語を話す外国人と、流暢に日本語を話す外国人がいた場合、どちらも日本語に関しての理解度は同じレベルだったとしても、やはり流暢に日本語を話す外国人のほうが、こちらの言っていることをよりきちんと理解してくれていると思いがちです。
さらに流暢に日本語を話すと、ここまで日本語のことを気にかけて一生懸命勉強してくれたんだ。日本の文化に溶け込もうとしてくれているんだという気持ちが伝わります。
なぜ日本人はなかなかネイティブ発音が習得できないのか
グローバルな社会になり、英語が苦手と言われる日本人でも、英語がかなり話せる人が増えてきています。
しかし、そういった人たちの英語を聴くと、日本人としては非常に聞きやすい英語なのですが、ネイティブ発音ではありません。
よく発音が身につくのは12歳までだから、12歳すぎちゃったら外国語の完璧な発音を身につけることなんてムリだよという人がいます。
しかし、それは違います。
大切なのは、変な発音のクセをつけないというところにあります。
正確にマネして発する練習からはじめていくのです。
日本人は受験の科目として英語を習います。
そこでやることが、まず単語を覚えろということで、発音を後回しにする傾向があります。
とにかく単語の意味を知らなければテストの点数が取れないし、きちんと発音を練習している時間があるんだったら、その時間で一つでも多くの英単語の意味を覚えようとするのです。
そして、発音を適当にし、ひどい場合だとカタカナでフリガナがふってある通りの発音で覚えてしまったりします。
こうしてついた悪いクセはなかなかとれなくなってしまうのです。
新しい単語に出合うたびに、口の筋肉を意識して正しい発音をきちんとマスターしくことを心掛けていけばいいのです。