外国語を学ぶときはミニマルペアの聞き分けから | 賢脳トピックス

外国語を学ぶとき、ネイティブのようにペラペラしゃべれたらカッコいいという理由から、やたら発音を練習する人がいます。
しかし、発音を練習するよりも、音の聞き分けをしっかりとするべきなのです。

ミニマルペアとは

外国語を学ぶときに大切になってくるのが、ミニマルペアです。
『ミニマルペア』とは何ぞやというと、音素が1つだけ異なる2つの単語です。
例をあげると、thinking(考える)とsinking(沈む)、rock(岩)とlock(ロック)といったようなものです。
聞き分けられないものを、うまく発音できるわけもなく、そんな状態でいくら発音の練習をしても力はついてきません。
まずは、rockとlockを聞き分けられるようになる必要があるのです。

日本人には難しい rockとlockの聞き分け

英語を全く学んでいない人や、英語を学び始めた人、英語が苦手だという人は、rockとlockが全く同じ発音に聞こえたりします。
日本語で書けば、両方とも「ロック」になるからです。

大人は聞き分けられなくても赤ちゃんのは聞き分けているrockとlock

rとlの発音の聞き分けは、日本人にとっては非常に難しいものになっています。
一番の理由が、例えばrockもlockも日本語で書けば「ロック」になるからです。;

英語圏の人は、rockとlockはきちんと聞き分けています。発音されたときに、それがrockに近いのか、lockに近いのかで判断していきます。
しかし、rとlの区別がない日本語は、rockもlockもカタカナ表記だと「ロック」になり、どちらも「ロック」として判断するクセがついているのです。

実は、rとlの違いの聞き取りは、赤ん坊のほうが聞き分けているのです。
日本人の赤ん坊に、rockとlockを聞かせていると、しっかりとrockとlockを聞き分けることがわかっています。

赤ん坊のときは、いろいろな音を聞き分ける能力がもともと備わっているのですが、日本語が話されている環境に置かれていると、区別する必要性がなくなってきて、6カ月から1歳になる間に聞き分ける能力は失われていってしまいます。

訓練によって r と l は聞き分けられるようになる

日本人が r と l は聞き分けられるようになるかどうかについて興味ある実験があります。

スタンフォード大学とカーネギーメロン大学で行われた実験で、日本人に部屋の中で座って rock と lock を録音した音声を聞いてもらい、rock を聞いたときは「Rock」のボタン、lock と聞こえたときは「Lock」のボタンを押してもらうということを行ったが、結果は燦々たるものだったという結果がでています。

しかし、ボタンを押した直後に、コンピュータの画面でその成否を知らせたところ、学習をはじめ、rockとlockを聞き分けられるようになっていたのです。
これは、きちんとした学習を行うことにより、日本人でもrockとlockを聞き分けられるようになるという証明になります。

つまり、この実験からわかるとおり、外国語、特にミニマルペアの発音の違いを習得するには、正解をすぐに確認しながら、何度も聞いて耳を鍛え、脳の配線を変えるのが一番ということになります。

外国語学習の際は、最初に耳を鍛えるほうが学習効率が飛躍的に高まると言われています。