多くの品詞をもつ英単語に要注意 | 賢脳トピックス

英単語の中には、一般的には名詞としての意味が知られているけれど、動詞としても使われる単語があります。

明らかに形が過去形として語尾に-edがついているといったように動詞とすぐにわかる形になっていればいいのですが、単語の形だけだと区別できないようになっている場合があります。

例えば不定詞となって原形の形になっていると、名詞としておなじみの言葉が動詞として使われているケースがあります。

名詞としてよく使われるけど動詞になっているケース

それでは、一般的には名刺として使われる英単語が動詞として使われている例をみていきます。

I make it a rule to sun myself on the porch.
(私は縁側で日光浴することを常としています。)

ここでのsunは、to sun で不定詞になっていて、to sun myself で日光浴をするという意味になっています。

The odor was so bad that my eyes watered.
(においがあまりにもひどかったので、涙がでた。)

waterは、もちろん水という名詞の意味をもった英単語ですが、この英文では涙が出るという自動詞として使われています。

もう1つ、意外と難しいものをあげると

The teacher aired his frustration.
(その先生はいら立ちをあわらにした。)

frustrationは、フランスとレーション(ストレス)といった感じで日本語にもなっていて、teacherも air も英語の超初心者でも知っているような単語です。
しかし、これを air = 空気 と考えているとなかなか訳せません。

簡単な英単語しかないのにうまく訳せない air の例

ちょっと英文法を勉強すれば、The teacher が主語で、aired という単語をはさんで、his frustration(彼のストレス・いらいら)という名詞があるので、airedは、その形からも動詞だなということはわかると思います。

air の動詞的用法としては、空気から派生して、空気に当てるとか、空気にさらすといった意味はあるかもしれないなと想像はできるでしょう。

しかし、air には動詞的用法としてその他に、「放送する」という意味と、「述べる、公表する、さらけ出す」という意味があります。

英単語にはこうしたものがあるから、知っているんだけど本当は完璧に理解できていない英単語もあり、こうした単語が出てくると、意味をとるのに迷ってしまうことになりかねません。

英語のテストとなると、誰でも知っている英単語、でも通常の使い方とは全く違った意味や品詞で用いられる言葉の語法がよく問題になったりするので、注意が必要です。

動詞としてよく使われるけど名詞になっているケース

今度は、逆に一般的には動詞として使われている英単語が名詞として使われている例です。

My boss is full of go.
(私の上司は元気いっぱいだ)

英語の上級者ならば、be full of go で元気いっぱいということで暗記している人もいるかもしれませんが、goが出てきたから、行くという動詞の意味を中心に考えてしまうと、悩んでしまいがちです。

まあ、is というbe動詞があり、これが文全体の動詞だということはすぐにわかりますし、of という前置詞が来ているので、ofは前置詞なので、その後にくるのは、名詞か名詞句・名詞節か代名詞か動名詞になります。
goは、一語なので、名詞句でも名詞節でもなく、もちろん代名詞でも動名詞でもありませんので、go が名詞として使われているということは英文法の知識があればわかります。

しかし、名詞として使われていることがわかっても、「go = 行く」という頭があると、goを元気という意味でなかなかとらえにくくなってしまい、訳すのに悩んでしまったりします。

一番良いのは、be full of go で「元気いっぱいである」と暗記してしまうことなのかもしれません。

一見すると簡単な英単語の変わった使い方は試験にも出る

英語の試験となると、何千語、何万語ものっている単語集などの英単語をかたっぱしから覚えている人もいますが、そんな英語の上級者でも知らないような英単語よりも、小学生や中学生でも知っている簡単な英単語が試験で問われるケースのほうが多いでしょう。

一見すると簡単で誰でも知っているような英単語ですが、通常とは違った品詞や意味で使われている場合、それをきちんと見分けて意味をくみ取れるかということが重要になってきます。

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