忘れにくい記憶のための練習 | 賢脳トピックス

覚えたことを忘れなかったらどんなにいいだろう・・・
これは受験勉強や資格勉強をしている人の大きな憧れです。

とはいうものの、人間の頭脳はそんなに変わるものではありません。
そこでポイントになってくるのが、いかに忘れにくい覚え方をするかという点です。

覚える対象に意識を集中する

どんなに頭がいい人でも、覚える気もないものを瞬時に覚えることはできません。
たとえば、家の中で、「あれ?時計どこに置いたっけ?」というように探し物をすることは少なくないと思います。

なぜこんなことが起こるのかというと、時計を置いたときにはっきりと意識していないからです。

無意識に置いてしまったために、時計の場所という簡単なことでも思いだせなかったり、忘れてしまったりするのです。

このことからも、覚える対象をいかに意識づけするかというのは、ものを覚える第一段階としてとても重要なのです。

意識づけがきちんとされていないと、短期記憶にもなりません。
選択的に注意を向けたものが、まずは短期記憶として残るのです。

意識を集中するにはどうしたらよいか

意識を集中させて、しっかり覚えるには、ただ見ているだけ、聞き流すだけでは弱いのです。

情報が短期記憶に入ると、その情報を操作できるようになり、その言葉を繰り返したり、イメージして思い浮かべたりすることができるようになります。

従って、覚えたい情報は、頭の中で操作するとよいのです。

では、どうやって頭の中で操作するのかというと、頭の中でそらんじたり、口に出していってみたり、イメージを思い浮かべたりすればいいのです。

英単語を覚えるとき、単語カードをめくりながら、発音し、日本語訳のイメージを頭に思い浮かべるといった操作がこれに当たります。

口に出していったりするだけで、ぐんと記憶できる量が増えてくるはずです。

短期記憶から長期記憶への練習

さて、短期記憶に入ったら、今度はそれをなかなか忘れにくい長期記憶にする必要があります。

そのための練習は、ずばり想起練習、つまり思いだす練習で、これを繰り返せばいいのです。

ポイントは、想起、つまり思いだすということです。

ものを覚えるとき、参考書でも単語帳でもいいのですが、覚えるものを単に見て、繰り返し音読したりします。

しかし、これでは、単語帳に書かれている単語を見ながら発音するという作業をやっているにすぎません。

確かに、うまく発音できるようにはなるでしょうし、単語と意味を見ながらであればスラスラ発音できると思います。

実際には、答えを見ないでも出てくるようにしなければなりません。

つまり、見なくても言えるレベルまで繰り返すのです。

ただ単語帳を眺めているよりも、単語カードで答えを隠して思いだす練習、つまりこれが想起練習ですが、それを繰り返すことで記憶が定着していくのです。

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