手で書き写すのは非効率的な記憶法なのか |賢脳トピックス

通常、ものを覚えるときは繰り返し反復することが大切と言われています。
そして効率よく大量のことを覚えるためには、何度も何度も目で見直して確認するのが効率的と言われています。

紙に書きだして記憶するのは効率が悪い

写経などという言葉もあるとおり、ものを覚えていくときに書き写していくというのは一つに方法であります。
しかし、効率ということを考えると、必ずしも効率的な方法とは言えません。
覚えるための時間に余裕がある場合であればいいのですが、余裕がない場合にはすべて書き出して覚えるというのは非効率的と言えます。
なぜならば、目で見るだけならすごく短時間ですみますが、音声で聞くとなると少し時間がかかります。
ましてや覚えるべきことを何度も何度も紙に書くようなことをやっていると、とても時間がかかってしまいます。

見て確認するだけなら0.5秒、紙に書きだすと10秒かかったとすると、紙に1回書き出す時間に、20回も目で反復確認できることになります。
多くの場合、何度も反復したほうがより確実に記憶に残ります。

こんなことから、contribute 貢献する contribute 貢献する contribute 貢献する と何度も紙に書いて覚えるのは、効率が悪い記憶法と言えるでしょう。
特に英単語などを一気に大量に覚えようという場合は、このようなやり方をしていたのでは時間がいくらあっても足りず、繰り返し反復して覚えるという点からは向いていない方法です。

紙に書き出して覚えてほうが良い場合

ところが、紙に書き出して覚えた方が良い場合があります。
それは何度も目で反復確認しても覚えられない単語などがあります。

人間の脳の記憶容量は文字に換算すると約100億字と言われています。
これは単行本にすると七万~八万冊に相当します。
こんなにたくさんの記憶容量があるにもかかわらず、その全てを思い出すことは不可能です。

どうしても、非常に強く脳に刻まれたことで印象が強かったできごとが優先して記憶されていきます。
テスト勉強でも同じで、うまく語呂合わせできたものとか、特殊な覚え方をしたもの、歌のリズムに合わせて覚えたものなどが長く記憶に残ります。
なかなか覚えられない単語というのは、どうしてもうまく印象強くインプットできないものです。

そこで、何度も紙に書いて覚えることによって、覚える対象のものを目で見て、読んでみて、それを手で書くということで五感をフル活用して覚えることで、印象づけて覚えていくのです。

小学生の低学年のころは、日本語の基礎となるひらがなや漢字、アルファベットに簡単な感じを何度も何度もノートに書いたことがあると思いますが、何年経っても忘れるものではありません。

何度も何度も手で書いた文字は、ふとその文字が浮かんできたり、手が勝手に動くような感じで思い出すことができたりします。
どうしても覚えられないものは、何度も紙に書き出して覚えてるとよいでしょう。

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