物を覚えるときは、五感をすべて活用したほうが記憶に残りやすく、覚えやすいのですが、特に音読は、目で見て、それを口に出して、その音が耳から入ってくるということで、優れた学習法と言われています。
そして、覚えるときの目・耳・口の使い方・能力を上げることが、能力開発につながります。
目で覚える能力をアップする
目で覚える能力というと、視覚的記憶ということになります。
英単語を覚えるとき、イラスト入りの英単語カードを使う人がいます。
例えば、『giraffe』という文字が単語カードの表に書いてあって、それをめくると裏に『キリン』という文字とともに、キリンのイラストが描いてあるというようなものです。
こうしたカードを次から次へとめくっていくと、視覚的記憶が鍛えられていきます。
また、一般によく使われるイメージ記憶法などの訓練も、視覚的記憶を鍛えるのに役に立ちます。
例えば、買い物に行くのに次の8つの単語を覚えるとします。
トマト、キャベツ、白菜、じゃがいも、さんま、りんご、バナナ、チョコレート
これを覚えるとき、記憶術を使って、例えば次のような場面をイメージすると忘れないと言われています。
トマトがキャベツに思いっきりぶつかってつぶれ、そのキャベツから大きな白菜が生えてきた。その白菜の葉をむしりじゃがいもに差し込むと、それがさんまに変わり、口の中から大きなリンゴを吐き出した。そのリンゴをバナナで叩いて割ると、中からチョコレートが出てきた。
このような突拍子もないイメージをすると、なかなか忘れないし、イメージとして記憶する能力が高まっていきます。

さらに目で覚える能力をアップする訓練法として、いろいろな物が映っている写真なりイラストを一度パッとみて、それを細部まで思い出す訓練です。
注意力・集中力も鍛えられますし、直感的記憶に関する能力も上がっていきます。
耳で覚える能力をアップする
特に、語学を学習するときに耳を使う人は多いと思います。
聴覚的記憶を鍛えるためには、何度も何度も聞くことが大切です。
そして、できれば、高速音を聞くと良いでしょう。
例えば、英語を聞くときも、1.2倍速とか2倍速で聞くと、最初は何をいっているのかわかりませんが、慣れてくると、なんとなく聞き取れてわかってきます。
その後、1倍速に戻して聞いてみると、なんかすごく余裕をもって聞くことができるようになっています。
高速道路を走った後に、一般道に戻ると周りの景色の動きがいつもよりも遅く感じると思いますが、これと同じような効果が起きるのです。
口で覚える能力をアップする
口で覚えるということは、いわゆる覚えることを声に出すということで、音読をすることになります。
実際に声に出してみると、最初のころは疲れたりしますが、いずれ慣れてくるものです。
音読をすると、口を動かすので疲れますが、実際に口に出すので、口の筋肉で記憶することができるのです。
さらに、音読するためには、音読する対象を目で見なければなりませんし、自分で口に出した声は、耳を介して頭の中に入ってきます。
こうしたことから、音読は一度に多くの刺激を脳に与えることができる優れた学習法なのです。
英語の上達には、音読がいいと言われますが、英語に限らず、いろいろなことを覚えるときは、音読して覚えるのがすごく効率的なのです。