自分に合わない記憶法をやっても非効率 | 賢脳トピックス

巷では、いろいろな勉強法がテレビや雑誌などで紹介されています。

本屋にいけば、〇〇勉強法などという類の本がいっぱい並べられています。

これらを読んで、実際に試した人も多いのではないでしょうか。

もちろんこれで成績が伸びたり、憶えられるようになったという人もいますが、あまり効果がなかったと感じている人もいると思います。

もし、効果があまりなかったと感じているのであれば、その方法が自分には合っていなかったのかもしれません。

自分に合った記憶法とは

十人十色ではありませんが、人それぞれ、得意な記憶と不得意な記憶があります。

例えば、別に覚えるつもりはないんだけど、スーパーをうろうろしていただけで、多くの商品の値段を覚えてしまう人がいますが、逆に、人と会って名刺交換しても、なかなか人の名前が覚えられなかったりします。

勉強をするときでも、本をただボーっとながめているだけで頭に入ってくる人、見るよりも勉強する内容をテープなどに吹き込んでおいて、それをただ聞いているだけのほうがよく覚えられる人、人それぞれです。

頭の中で、今、自分の机を思い浮かべてみてください。

そして、ボールペンなどがどこらへんに置いてあるのか思い浮かべてみてください。

すぐに置き場所が鮮明に思い浮かんできた人は、イメージ力に優れています。

こういう人は、よく記憶術などの本に記載されているイメージによる記憶に向いています。

一方で、机の上のものの起き場所が鮮明にイメージできなかった人は、イメージよりも、言葉から記憶する方法が向いていて、テープを聞いたりして覚えるほうが向いていると言えます。

イメージ力に優れた人のためのペグ法

ペグ法は、自分が覚えたいものを順番に覚えていくときに、あるものに結びつけて覚えていく方法です。

例えば、自分の好きなお気に入りの球団の打順の選手と結び付けていくのも良いですし、自分が通学・通勤するときの駅までにあるいろいろな建物と結びつけてもいいでしょう。

また、自分の部屋に結び付けていく方法もあります。

例えば、トマト、キュウリ、ニンジンといったものを順番に覚える場合、1番は家の玄関、2番は隣の家の前のポスト、3番はその隣にあるタバコ屋というようにペグ(結びつけるものの)を用意しておいて、それに結びつけます。
そして、玄関に大きなトマトが落ちている、ポストの中にキュウリが突き刺さっている、タバコ屋の前にニョキニョキと人参がはえていると覚えれば、忘れにくくなります。

イメージ力に自信がない人はとにかく声に出してみる

イメージ力に自信がない人は、とにかく声に出して音読してみると良いでしょう。

声に出すことで、まずは参考書を見るために視覚野が刺激されます。そして音読することによって、言語野、さらにそれが耳から入ってくることによって聴覚野も刺激されるので、脳へのインプットが強くなります。

イメージしにくいもの、別に他のものに変換したり結び付けたりしないで、そのままストレートに覚えたいといった場合も、このように音読を繰り返すことにより、憶えていくと長期記憶に残りやすくなります。

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