旅行というと、『非日常』という言葉が出てくる人もいます。
日常を離れて、旅行に出かけると、何ともいえない解放感があります。
今は、解放感があるといっても、しっかりと感染症対策をしなければなりませんが、そのうえで、自然を楽しむなどするとよいでしょう。
旅行は認知機能を高めるのか
東北大学加齢医学研究所は、2016年から旅行会社と共同で『旅行が認知症予防にもたらす効果の研究』ということで研究をしています。
事前調査として、60歳以上の男女45名に対して行ったアンケート調査によると、過去5年間の旅行回数が多いほど、人生に対する『失望感』が低いという有意な結果が出ています。
人生に対する失望感については、「主観的幸福感尺度」として「自分の人生は退屈だとか面白くないと感じていますか」「将来のことが心配ですか」「自分の人生には意味がないと感じていますか」という3つの質問に対する回答をスコア化しています。
また、「旅行先の文化や歴史を知りたい」といった、文化の見聞を旅行の動機とする傾向の高い人ほど、「人生で起こる困難な状況に自分で対処できる」という自信を強く持っているという傾向がでています。
あくまでも、45名の結果なのですが、興味深い結果になっています。
旅行でワクワク
私たちは、日常に疲れていて、ときどき非日常的なことがあるとワクワクしたりするものです。
若い人でも、翌日にアイドルのコンサートを見に行くとか、彼氏彼女とアミューズメントパークに行くというと、いろいろと想像してワクワクするのものです。
旅行ということで、いろいろと想像てワクワクするだけで、脳も活性化され、脳活につながります。
旅行なんて、そんな何日も休めないし、泊まり旅行なんてしたら荷物も重いしと考えてしまう人もいますが、まずは手軽に日帰り旅行を楽しんでみるのも良いと思います。
例えば、あそこは家からは近いし、日帰りできるけど、もう過去に行ったことがあるからということではなく、違う交通手段で行ってみるとか、違った季節に行ってみるとか、ちょっと自然を散策してみるというだけで、新しい発見があるものです。
知らない土地に出かけると、右脳が協力に活性化されるとも言われています。
旅行するからと、いろいろと事前準備をしたり、土地の名産品を調べたり、撮影ポイントをネットで確認して、いろいろと想像をめぐらすだけで、脳はフル回転をするのです。
オススメはやっぱり自然
旅行には、いろいろな目的をもって行ったりしますが、できれば自然が豊かな場所がオススメです。
特に都会に住んでいると、自然は気分転換になります。
豊かな森の中を散策したり、海辺で海を眺めたり、そういった自然の中には、健康成分が空気中に含まれています。
森林浴などが良いれいです。
リラックスをうたったCDにも、森の木々のざわめき、川のせせらぎにときおり聞こえる鳥のさえずり、寄せては返すは波の音、こうした音を直に聞くだけで、脳がリラックスした状態になっていきます。
旅行は、脳をワクワクさせ、いろいろと想像させ、そしてリラックスさせる。
まさに脳活にうってつけなのです。