人間の脳の働きは、実に面白くできています。
こと記憶ということに関しては、右脳の方が有利に働きますが、私たちの多くは左脳で記憶しようとしています。
左脳は、言語的な頭脳で、読んだり書いたり話したりといった能力を司っています。また数学的や分析的な能力も左脳の能力です。
一方右脳は、非言語的な頭脳で、イメージなど全体的に見て飛躍的な洞察を行ったりするのが得意で、創造的や芸術的な能力を司っています。

日本人が外国語が苦手な理由

これは日本の知識偏重型の学校教育にも問題があるのですが、中学校や高校で英語を教えようとするとき、よく英語の教師が、それじゃ次の英文を和訳してくださいというようなことをやります。受験での試験問題でも「次の英文を和訳せよ」なんて問題がでてきてしまいます。
すると、受験生は、論理的に物事を考えて、単語を覚える ⇒ 文法を学ぶ ⇒ 単語を文法に従って構文に当てはめる ⇒ 単語を日本語に直す ⇒ 文法に当てはめて和訳がおかしくないか確認する なんていう手順を踏んで和訳をします。

単語の覚え方が左脳的だからダメ

よく電車に乗って単語帳を紙で隠して暗記したり、単語カードを使って暗記している人をよく見かけます。

最近ではスマホのアプリで学習している人もいるでしょう。

そんなとき、例えば contribute 貢献する、contribute 貢献する、contribute 貢献する と英単語と日本語訳をみて、念仏のように何回か唱えて覚えていくというスタイルの人は意外と多いと思います。

一見効率良さそうに見えますが、これでは、contribute という単語を見たときに、頭の中に浮かんでくるのは、日本語での「貢献する」という単語です。

しかし、私たちが母国語である日本語を話しているときを思い出してみてください。

 

母国語なので、特に意識してイメージしている人は少ないかもしれませんが、「いや、彼はうちに貢献してくれたんだよ」などと話しているときに、いちいち「貢献する」なんていう文字を頭の中に思い浮かべて会話している人はまずいないでしょう。もしいたとすればかなりの変人といっていいでしょう。
思い浮かべてるとすれば、「彼が貢献してくれている姿」を思い浮かべているのではないでしょうか。

つまり、言葉は、文字や音と、イメージがつながってはじめて機能するものです。
だから、正しい英単語の覚え方は、contribute と聞いたら、「貢献している姿」を映像としてとらえ、それを結びつけて覚えるべきであって、「貢献する」という活字と結びつけるべきではないのです。

もし、「contribute 貢献する」と覚えてしまうと、contribute ⇒ 貢献する ⇒ 日本語に基づいて貢献している姿をイメージする ということになり、1工程作業が増えてしまいます。いかに効率が悪いかがわかるでしょう。また会話は待ってくれません。
会話をしていて、contributeですぐにイメージが浮かべて、どんどん会話ができますが、contibute ってなんだったっけな、そうだ、貢献するという意味だ・・・なんてやっていたら、会話のスピードについていけなくなってしまいます。

英単語を覚えるときの理想は、英単語をみた瞬間、それを映像でイメージできるような形で覚えていくというのが良いのだと思います。