記憶力を鍛えたければ、歩きなさい! | 賢脳トピックス

受験勉強に資格試験、自分はもう少し記憶力が良かったらと思ったことが一度はあるという人は、少なくないと思います。
また、高齢化社会になって、記憶力の衰えを感じている人も増えてきています。

記憶力を鍛えたいということで、記憶力を鍛えるトレーニングにはどんなものがあるのだろうかと考えたとき、記憶力テストみたいなものを毎日続けたり、脳トレみたいなものをやるという方法がイメージされてきます。

もちろん、こういったトレーニングで脳をある程度鍛えることはできると思いますが、それよりも誰でも簡単に取り組める記憶力の鍛え方があります。

それが歩くことです。

海馬を鍛える

記憶力に重要な働きを果たしているのが、脳の中にある『海馬(かいば)』と呼ばれるちょうどタツノオトシゴのような形をした部分です。
太さ約1cm、長さ約5cmの海馬は、耳の奥の方にあり、海馬が必要と判断した情報のみ脳の中の大脳皮質と呼ばれる場所に送られて、長期間記憶されることになります。

海馬はいわば記憶中枢とも言えるべき場所で、記憶力の増強に重要な場所です。
しかし、この海馬は約1年で1%ずつ萎縮していってしまいます。

運動をすると海馬神経が鍛えられる

1999年以降、運動をすることで海馬神経新生が起こるという論文がたくさん発表されてきています。
運動することで、海馬の萎縮を抑えるどころか、逆に海馬が大きくなったという報告もあります。

参考文献 :
Nat Neurosci 1999; 2: 266-270. Running increases cell proliferation and neurogenesis in the adult mouse dentate gyrus.Exerclse traingng increases size of hippocampus and improves memory. (https://www.pnas.org/content/108/7/3017.short)

運動をすることで短期記憶も長期記憶もともに改善され、加齢による海馬の萎縮にストップをかけることができるのです。

どのぐらいの運動をすればいいの

多くの研究によると、海馬の萎縮をストップさせたり、海馬を鍛えるには、ハードな筋トレをする必要はありません。
かといって、軽いストレッチを少しやっただけでもあまり効果はありません。

海馬を鍛えるという観点からいうと、持久系の有酸素運動が効果があります。
それでは持久系の有酸素運動をどのぐらいやればいいのかということですが、推奨されているのが、

週に3回、40分の速歩です。