3つの使役動詞のマスター法 | 賢脳トピックス

英文を見たときに、どれもが知っている単語なのにいざ訳すとなると、なかなかうまく訳せなかったりすることがあります。
これにはいろいろな理由がありますが、1つは簡単な単語ほど多義語といっていろいろな意味を持っていたりするものです。

例えば、make「作る」という意味だけしか記憶していなかったとすると、使役動詞として make が使われた場合、うまく訳せなくなってしまいます。

使役動詞とは何ぞや

使役動詞という言葉が出ましたが、使役(しえき)というのは、「人に~させる」という表現形式を指します。
そして使役動詞というのは、「人に~させる」という意味で使われる特殊な動詞になります。

それでは、その使役動詞と言われる特殊な動詞と言われる動詞はどのぐらいの数があるかというと、let、make、have の3つで、これに get を加えて考える人もいます。

使役動詞の用法の形式は次のようになっています。

S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+X(原形の動詞が導く句)

そして意味的には、SはOにXさせる という意味になります。

これではわかりにくいと思いますので、早速例文を出してみると次のようになります。

She made her son carry her baggage.
(彼女は息子に彼女の荷物を運ばせた)

主語は、She(彼女)
動詞(使役動詞)は、make
目的語は、her son
そして原形の動詞 carry(運ぶ)が導く句になります。

使役動詞を使った構文のポイントは、この carry に当たる動詞が原形となっているところです。

SはOにXさせる(させた)、つまり彼女は息子に運ばせたとなるわけです。

let、make、haveはどう違うの?

let、make、haveは3つとも使役動詞であるなら、どう違うの?ということになりますが、微妙なニュアンスの違いがあります。

let : 許可(~することを許す)
make : 強制(~することを強制的にさせる)
have : 依頼(~することを納得させてしてもらう)

訳文でこのニュアンスを出して訳すと、次のような違いになります。

She let her son carry her baggage.
(彼女は息子が彼女の荷物を運ぶのを許した

She made her son carry her baggage.
(彼女は息子に彼女の荷物を運ばせた

She had her son carry her baggage.
(彼女は息子に彼女の荷物を運んでもらった

実は使役動詞の構文で出てくる原形の動詞は、不定詞だった

使役動詞が出てきて、さらにその後ろに原形の動詞がでてくると、あれ?と思う人もいるかもしれません。
一つの文に動詞が2つ出てきているということになりますが、使役動詞ではない後ろの動詞、前述の例文でいうと carry になりますが、この動詞は実は原形不定詞と言われているもので、不定詞の一種なのです。

不定詞は、現在分詞や過去分詞などとともに、文を修飾するために用いられ、特に不定詞の場合は一般的には「to + 動詞の原形」という形をとります。
しかし、使役動詞の構文の場合は、「to + 動詞の原形」ではなく「動詞の原形」となるので要注意です。
ここは文法問題などでもよく出題されるところです。

getについて

getを使役動詞と同様に扱う文法書も多くありますが、let、make、haveとは少し毛色が違っています。

意味的には、
get : どうにかして~してもらう
となります。

She got her son to carry her baggage.
(彼女は息子にどうにかして彼女の荷物を運んでもらった

例文をみてもらうとわかるとおり、使役動詞のlet、make、haveとは違い、carryという動詞の原形(原形不定詞)ではなく、to carry と一般の不定詞の形になっているのがわかるかと思います。