日本人は、よく言われる日本語と英語の音の周波数の違いなどもあり、なかなか英語が聴き取りづらく、英語が得意でない人はもちろん、英文読解はかなりでき、英単語もかなりのレベル知っている人でも、リスニングになると全然聞き取れないという人もいます。

日本人が聴き取りにくい簡単な英語

かなりの英単語を知っている人でも、中学生でも知っているような単語を聴きとれなかったりします。

Let it be.は、レリッビーに聞こえる

Let it be. は、ビートルズの有名な曲ですが、日本語発音をすると、「レット イット ビー」になるはずですが、ネイティブの発音を聞いて、「レット イット ビー」と聞こえる人はまずいないでしょう。
多くの人は、「レリッビー」のように聞こえるかと思います。

日本人が悩まされる「t+母音」の罠

実は、個々の単語の発音をかなり練習していて、個々の単語に関してはかなり聞き取れるという人でも、英語の場合は単語と単語のつながりによって音変化を起こします。
そして、個々の単語について発音を勉強をしている人は、この単語と単語がつながったときの音の変化についての勉強が手薄になっていることがあります。

例えば、on a bus というフレーズは、on のnと、冠詞のaがくっついて、「オン ア バス」ではなく、「オンナバス」と聞こえたりします。
実はこうしたことは日本語にもあるのです。たとえば「風上」は、普通によむと「かぜかみ」ですが、これが言いやすいように「かざかみ」になっています。

英語で特に注意が必要なのが、「t+母音」です。
Let it be. や Let it go. の場合、tとiが合わさると、日本語では「リッ」のように聞こえるのです。
理屈で考えると、Letの t と it の i がくっつくので、tiで、「チ」になり、it の t は黙字になりそうですが、なぜか t と i があわさって「リッ」というように聞こえるのです。

英語の発音にある強形と弱形

実は、英語は第五文型などにもでてくるように、S・V・Oつまり主語・動詞・目的語は聞き逃すと文章を理解する上で大きな問題となってしまうので、こうした言葉は強く発音されます。

一方で、関係代名詞や助動詞、前置詞、接続詞といった機能語と呼ばれる単語は、聞き取れなくても内容を理解する上で大きな障害にならないようなものは弱く発音されます。

例えば、次のような文章があったとします。
I think that you and your sister will like the idea.
この文の場合は、
I think that you and your sister will like the idea. (赤太字の部分が強く発音される)

つまり、that、and、will、theは軽く発音されます。
するとあいまいに発音され、発音も弱形で発音されるのです。

学校の授業など、普通英語の授業で習う英単語や、単語帳に記載されている発音記号の発音は強形が載っていて、弱形は授業では習わないことも多いのです。
これが日本人が英語をなかなか聞き取れない、特にthat やand などの単語を聞き逃してしまう大きな原因とも言えるのです。
接続詞、関係代名詞、助動詞、前置詞などは、弱形で発音されることがほとんどといえます。

Andは、アンドだけではない

andは、強形での発音は、「アンド」になりますが、弱形では「エン(ドゥ)」と軽い音になり、ほとんど「エン」としか聞こえない感じです。
whoも、強形での発音は、「フー」ですが、弱形では「ウ」と軽く聞こえる程度になります。
こうした単語の聴き取りは、弱形の発音を知らないとまず聞き取れません。

ところが、受験などに使われる単語帳などには弱形の発音は載っていない場合も多く、発音として認識していないために、リスニングの練習をしているときに、なんで and なのに「アンド」じゃなくて「エン」としか聞こえないんだろうということになってしまうのです。

弱形がある主な機能語

強形 弱形
a
an アン ァン
the
me ミー
our アワー ァー
us アス ァス
you / your ユー / ユアー ユ / ヤー
he / his / him ヒー / ヒズ / ヒム ヒ / イズ /イム
she / her シー / ハー シ / アー
they / their / them ゼイ / ゼアー/ ゼム ゼ / ア / アム
to トゥー
for フォー フォ
of オブ ブ
from フロム フム
as アズ ァズ
at アット ァト
with ウィズ ゥズ
in イン イン
on オン
can キャン クン
could クッド クド
should シュッド シュド
will ウィル ゥル
would ウッド ゥド
must マスト マス
have ハブ ァヴ
be ビー ビ
bee ビーン ビン
is イズ ズ
am アム ァム
are アー
and アンド エン
but バット ベト
than ザン ゼン
that ザット ゼト